プロバスケット、bjリーグの球団間で、経営に格差が目立ってきた。5月に終わった4季目で、
観客動員を大幅に伸ばした球団がある一方、経営難から10月開幕の09〜10年シーズンの
存続が危ぶまれる球団も。「地域密着」を理念に掲げるリーグ運営は正念場にある。
6月半ば、東京都内であったbjのドラフト会議。初シーズンからリーグに参加する大分は、
選手を1人も指名しなかった。
球団は、ドラフトで指名した選手に年俸300万円以上を払わねばならない。
大分は、人件費を抑えるため、あえて指名を回避したのだ。
大分は、元社長らの放漫経営で約2億円の赤字を抱え、昨年末、元語学学校経営の
三牧雅明氏を新運営会社の社長に出直しを図った。だが昨季の集客は12球団最低の1試合平均1396人。
地元IT企業などからの支援で、5季目の参戦継続が決まったのはドラフトの4日前だった。
リーグの河内敏光コミッショナーは「球団は経営努力が重要。つぶれる球団があっても仕方がない」。
一方、リーグの球団数は年々増え、09〜10年シーズンに京都、
翌年は秋田、宮崎、島根が参入し、16球団になる。
「地元の経済状況などを考えると他のスポーツよりbjは現実的」。秋田の水野勇気社長は話す。
サッカーJ1の各球団の07年度の平均運営費は約33億円だが、
bjは「地方都市なら2億円程度で成り立つ」とのモデルで考える。
(続く)
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