【文芸】男はなぜゴミに埋もれて暮らしているのか？ ゴミ屋敷の住人を描く長編小説『巡礼』を発表、橋本治さん[08/27]

ゴミの堆積に時代映す　長編小説「巡礼」の橋本治さん

　橋本治さんがゴミ屋敷の住人を描く長編小説『巡礼』（新潮社）を発表した。男はなぜゴミに埋もれて暮らして
いるのか？　周囲には迷惑千万なゴミの山は、男のわびしい半生をたどるうちに戦後の時間の堆積（たいせき）
に思えてくる。橋本氏に戦後日本のあり方も含めて聞いた。

　都市郊外の住宅地。自宅の敷地にゴミの山を築いて暮らす老境の男がいる。周辺の住民は悪臭に閉口して
市役所や保健所に訴えるものの、男は「ゴミではない」と主張するため、私有物には市も手を出せない。ワイド
ショーが取材にくる騒ぎになっても事態は改善されず、序盤はゴミの山が理不尽の象徴のように突きつけられる。

　橋本さんは「主人公は自分でもなぜゴミをため込んでいるかわかっていない。何かの抗議だと思うが、表現の
怖さや気持ち悪さの自覚がない自己表現。思想性のない人の戦後を描こうと思った」と語る。「戦後の時間で見
捨てられたもの、忘れられたものがあるかもしれない。美しさも今と違う形であったと思うので、幸せな風景みた
いなものを探してみよう、と」

　中盤で男の半生が描かれると、風景はガラリと違って見えてくる。戦後、新制の商業高校を卒業し、荒物問屋
の住み込み店員となる。やがて結婚し実家の瓦屋を継ぐが、一人息子は早世し、妻は逃げ、２人目の妻も出て
行き、両親は他界する。高度成長期は過ぎ、一人残された実家にはいつしかゴミが積もってゆく。

　「一つの時代を生きた人の、その時代のまま見捨てられていく構造を提示した。地域に生きた人が仕事がなく
なり、家族がいなくなった時に何をしていいかわからなくなってエネルギーが空回りする。その結果がゴミ屋敷
なんです。すでに実業活動が終わったことがピンと来ず、ない現実の上を歩くわけです」

　終盤、ゴミを撤去した男は四国八十八カ所を巡礼する。それは「ない現実の上を歩く」という点で重なる。

（>>2以降へ続く）

◆画像：橋本治さん＝松本敏之撮影
http://book.asahi.com/news/images/TKY200908270214.jpg

■ソース：asahi.com（朝日新聞社）　2009年8月27日
http://book.asahi.com/news/TKY200908270220.html

（>>1の続き）

　「巡礼も徘徊（はいかい）老人も、私の中では同じカテゴリーの中にある。昔は年をとったら寺巡りなどをして
いた方が自然で、いわば徘徊の上に神なり仏なりがいた。昔は徘徊も問題にならなかった。現代人は目的の
ないことに向き合うのが下手になっているのでは」

　そんな日本人について、橋本さんは「本質的に変わっていない」という。「戦後、革命的なことが起きるはずだ
ったのに、元号も変わらず、天皇を温存することで発展を可能にしたけれども。今はその『けれども』の延長線
上に、目先の繁栄がある」

　さらに総選挙については、「政権交代してもうまく行くわけがない」とみる。「次に選挙をしたら逆の交代が起き
るかも知れないし、与党がバラバラになって小党の乱立状態になるかもしれない。政権交代すれば何とかなる
という考え方自体が自民党的なんです。抜本的に変えるなら、新しいシステムを構築するために自分がどう動
くか考えないといけないけど、その考えを持てる人はどれだけいるだろうか」（小山内伸）

　『巡礼』　著者：橋本 治　出版社：新潮社　価格：￥ 1,470

（了）

こち亀？

気付いたら選挙の話になってた……

ゴミも上手に扱えば金を生むって言う見本だな

スポニチ関西の人？

２ちゃんで橋本センセーの名前見ると激しく違和感感じるわ

ゴミ屋敷の住人って決まって一人暮らしの高齢者だよね。
確か、なんとか症候群って名前の病名がついてたはず。

ハイスクール八犬伝は完結したのか？

昔、よいこの濱口が番組の企画でゴミ屋敷を掃除しにいくてのやってたな
なんか感動的だった

桃尻娘先生、　仏教本まだですか？

パースペクティブが、流石だな。
> 主人公は自分でもなぜゴミをため込んでいるかわかっていない。
とか
> 現代人は目的のないことに向き合うのが下手になっているのでは
には、どきっとする。

>>10
あの人は今はどうなってるんだろう

ゴミ屋敷って女に多い感じがするが気のせいか？
前の彼女のマンションに行くことになって、さあせっくると興奮してたんだが
ドアが開いた瞬間に、ゴミのマウンテン
ベッドの上だけゴミがなくてせっくるしたが
せっくる後にゴミの山からゴキブリがブーンと飛び立ってカーテンに付着
それを見た彼女が素手でそれを掴んでトイレに流した

間もなく別れた

橋本治の名前をこの板で見ると動揺するわ

中国のゴミマンションで暮らしてる裸の少女たちが凄かったなぁ。
高層階のベランダにゴミが溢れ出して堆積していて、
その上で裸で遊んでいる写真は衝撃だったわ。

>>8
やっぱ病名ついてるんだ。
で、そのなんとかの部分が知りたい。

「夜」は凄かった。
これも買うわ。

カルチャーっぽい
の人だっけ？

この人の評論は時々面白いと思う時があるが
小説はさっぱり分からん

美化するまでもなく、ただの欠陥だと思う

先進国でゴミ屋敷作るのって日本人だけなのかな？
少し気になる

東大卒で手編みのセーターが趣味のオカマ作家だっけ？

俺がそうなんだけど
後で捨てよう捨てようって思ってたら大変な事になる感じ。
綺麗なうちはいいんだよ。それが少しでも汚くなるとめんどくさくなって…
の繰り返し。
大学一年の時は友達が綺麗好きでかたずけてくれた。
で、大学2年の時にまた同じ状態になって、付き合ってた彼女がかたずけてくれた。
今、社会人一年だけど3日前までごみが凄い事になってた…。
けど、彼女ができて綺麗にしてくれましたw

うちの父は素質があるが、家族が常に片付けてるから何とかなってる、しかし迷惑だわ。

銀盤の少女って小説面白いよ！

『89』てのたまたま読んでえらく感動してそれ以降ちょくちょく読んでるが出版量多いねこの人

今は女の方が酷いぞ
バブル期から男女逆転した

うちの母親も予備軍。
片づけるという概念が壊れている。
明らかに使わないタッパーとか捨てようとすると尋常でなく怒る。
いつもフィーリングで生きていて、立ち止まって考えることをしない。
同じことを何度注意しても、すぐ忘れる。
なんかの病気なんだろうか。

で、そろそろ性別は決まったのかな？

>>13
結局またもとのゴミ屋敷に戻ってしまった。

こいつの本は内容も何もないどうでもいいような本ばかりだよな
大学の死んでくれるなおっかさん？のポスターで若くしてサブカルのスターみたいに祭り上げられてそれで一生食っていけるんだからすごいけど

>>24
部屋きれいにしてるのに彼女ができない俺に対する当てつけとみた

かたづけられない症候群と、
戦中派によるゴミ屋敷は、
ちょっと分けて考えた方がいい気がするが。

しかしこの人はすごいな。
知的埋蔵量がはんぱない。

>>29
なんか脳の器質異常らしいけど、太ってる人にも共通する因子らしい

おもしろそうなプロットですね。
社会人になってから活字は新聞とネットしか読まなくなったが
たまには読書すっか

いうまでもなく、
「ちょっと…」＝「自己都合」を教えてくれたのはこの人の著作。
感受性なり観察力がすげぇｗ

なんかすごい人らしいのでこの人の著作でおすすめの本おせーてください。

こいつは糸井重里、山田五郎、高城剛とか本業が何か不明な文化人の走りだな

橋本治には後継と言える人材は出そうにないな
正にワンマンアーミー

>>38
本が出まくってるから、実体があるってことだけでも
その方たちとは全然違うけどね。

>>38
男の子なら、ぼくらの資本論かなあ？
女の子なら、恋愛論おすすめ

日本史や文学史関連の文章にも面白いもの多い

>>38
青空人生相談所
これも男の生きる道

母親の長期入院を期に久々に実家で暮らすことになった。
元々あまり綺麗なほうではなかったが、通院しながらの共働きでゴミ屋敷になってた。

両親の懇願もあり、１０日間の休みで壊せるものは壊し、流れ作業で焼却場へ。
掃除マニアの彼女も「腕が鳴る」と狂喜しながら泊まり込みで大掃除。
家中をピカピカに磨きあげ、絨毯捨てて壁紙まで張り直してくれた。

一時帰宅した母親は新品の布団で眠り、清潔なダイニングで飯が食えて興奮しまくり。
ちっとは親孝行できたかな

>>41
>>42
>>43
トンクス！明日本屋行って見てみる。

無駄に頭がいい人、って枠のなかの1人。
世の中をこういうふうに切っちゃいますよ〜な感じが鼻につく。
結局この人いままで何を残したんだ？桃尻娘が代表作？

愛の矢車草が好きだ。
なんだか泣ける。

以下濃厚なホモスレ↓

生活板の汚部屋スレが面白いぞ

広告批評も無くなったしなぁ

>>29
んー、病気っちゃ病気なんだけど
病院いっても治らないという意味では
病気ではないのかもしれない。

「ラノベ」ってジャンルがあるうちに
「ハイスクール八犬伝」完結させろい

こっちは９巻が出るのを20年待ってんだ

橋本治全集全100巻とか死後に出るわけないな

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>>31
やっぱそうなんだ
ま、そうなるだろうなー
ヤラセもあるかもしれんがあのキチ○いゴミ屋敷おばあさんが
濱口とコミュニケーションとっていくうちに動物から
人間になっていく過程がすげー面白かった
ただとなりにずっと優しくてまともな人がいて相手してくれるから
まともな神経を保てているだけだったろうから一人になったら
そりゃゴミ屋敷にまた戻るだろうな

桃尻３年、ゴミ８年

思想がどうとか四国八十八カ所の巡礼と似ているとかじゃなくて単に脳に欠陥があるだけで病気の一種っていうのを知らないのかこの人

あまりに孤独だと人目を気にしなくなるし周りの人間も憎く思えてくるから
こういう行動を取ったりするようになる

>>38
愛の矢車草
生きる歓び
サイモン＆ガーファンクルグレイテストヒッツ+１

自分的にお勧めの小説集です

>>57
小説だから

あと病気の一種なら、古今東西ずっとある病気なわけで、
それが現代日本でなんでこんなにクローズアップされるようになったのか
というのは知的な思考をするものとして当然の疑問だと思うよ。
あらゆる共同体が機能しなくなってきたこと、
戦後の高度成長期で何でもかんでも捨ててきたことなど
これまで「病気」が露呈しなかった理由っていうのがあるかもしれない
などと考えたりはしないの？

>>60
近年の医療の発達で病気だと判明したんだろ
その人の意思じゃなくて単なる病気に知的な思想をはさむ余地はないしもちろん巡礼とからめる意味もない

>>61
「意味がない」って誰にとって意味がないの？
まず、作家にとっては小説を書くという目的があって、
その「病気」をモチーフにすることは、完全に意味があるわけだし。
読者がいるってことは、その小説に「意味がある」ことになる。

で、あなたの言ってる「病気」がADHDだと仮定するけど、
その「病気」にも諸説あって、どこがどうなってゴミ屋敷っていう形で
発露するかは専門家にも分かってないんじゃないの？

おい、橋本先生と糸井重里と同列に語るなよｗ

ゴミ小説家

部屋がゴミで埋もれていく人には完璧主義者が多い

>>61
橋本治は英語でいう liberal の第一義「willing to understand or respect other people's
ideas and behavior」な人間なので、社会から「あの人は病気」とか「あの人はキチガイ」とか
「かわいそう」なんてラベルを貼られてシカトされるような人々が当然持っている内面を
描くのが芸だ、というただそれだけの話。

「巡礼」も良かったけれど現代を舞台にした作品では児童虐待がテーマの「ふらんだーすの犬」も
凄いよ。

巡礼、女の書き分けすげえ。
毎回背筋伸びるわ、この人の作品は。

かたずけられないとか一種のメンヘルだろ
あと収拾堆積も　本人の怠けでなく

>>68
メンヘルだけど治し方は？

この人の窯変源氏物語は瀬戸内寂聴のやつより判り易く面白かった

昔の人
上司は思いつきでものを言う
とかそれこそ橋本の思いつきを適当に並べただけの
酷い本だったな
分からない方法
もタイトルはすげー面白そうなのに（ｒｙ
この１０年ゴミみたいな本ばっか積み上げてきたのは
お前も同じだろ！

会社だと掃除するけど自宅の掃除は苦手な俺も実はメンヘルなの？
(´･ω･`)

>>72
そういう人は多い。自分もそう。

うつ病か統失だろ

これは、誰かが書くとは思ってたが、橋本治だとは思わなんだ。
面白そう。

何がゴミで何がゴミでないのか。
それがまず問題。
ゴミ屋敷ニュースみるたびに、頭抱える。

なんらかの喪失体験を抱えている人が多いときいたことがある

この人はゲイだよね。才能がないとは思わないけど切り売りしている感じ。
文学史に残るような仕事は諦めたか。残念。
東大を売りにしているが、文IIIなら誰でも入れた時代。

>>78
文学史かどうかわからないけど
誰にも書けないようなもんは、いくつも書いてるとは思う。

>>78嫉妬乙！としか思えないよｗ

>>79
ブックオフで百円の「わからないという方法」買って、ものすごく失望した。

あと文IIIは誰でも入れた云々は訂正するわ。
東大でも文IIIと理IIは誰でも入れた時代。

「マルテの手記」みたいなのが好きな人だと、
橋本治はわかるよね。

>>1
> 　橋本さんは「主人公は自分でもなぜゴミをため込んでいるかわかっていない。
> 何かの抗議だと思うが、表現の怖さや気持ち悪さの自覚がない自己表現。
> 思想性のない人の戦後を描こうと思った」と語る。「戦後の時間で見捨てられたもの、
> 忘れられたものがあるかもしれない。美しさも今と違う形であったと思うので、
> 幸せな風景みたいなものを探してみよう、と」

私の場合は、単にADHDだからです。
,

橋本治絡みですぐ東大の話を持ち出す奴は
基本的に色々と分かってない奴

>>84
止めてくれるなおっかさん
おとこ東大どこへ行く
を知らないの？？？

ゴミ屋敷よりも、
ネコ屋敷の老婆が何者なのか気になる

>>84

>>85みたいなのが典型だな

ガーデニングは自己表現らしいんだが、
だったらゴミ屋敷も自己表現のひとつかも知れない。

だって母港だもん。

『まだ物書きしてたの？』
というのが率直な感想

現実のゴミ屋敷のニュースの方が、フィクションより数段インパクト強いからなあ。
橋本治が何をいまさらこのテーマで？と思わんでもない。男の寂しい過去とか、想像を超えないから。

>>91
今やこの手のネタはドキュメントやノンフィクションのほうがいいよね
文学の限界だと思う
現実のほうがすげーもんｗ

>>39
糸井重里は本来はコピーライター、山田五郎は雑誌編集者で良いんじゃね？

今は全然違う事やってるけど

高城はハイパーなんとか

>>92
わかってないみたい。
事件を文学にすることで、普遍にするってこと。

糸井重里やらなんやらと一緒にするのは失礼だろう。いくらなんでも。

発達障害？

悪臭でてるんだから強制的に撤去しろよ
さすが無能公務員。
無能なんだから年収240万円でいい。
それでも多いくらいか。

離婚や死別とかで家族を失うことが原因になるのはあると思う。
何かに囲まれて生活しないと落ち着かないんだろう。
俺にも最近同じ境遇でやばくなりかけてる親戚がいるが
スーパーやドラッグストアで必要の無いものを大量に買ってくるらしい

のりピー、自宅は足の踏み場もないほど荒れていた
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1251582524/

心の隙間をゴミで埋めてるっていうの？

>>100
そう

ゴミ屋敷みたいな生活、片付けられない病は、実は男より女の方が多いんだってな

精神病なんだから、どうにかして病院に収容するべきだと思うけどな。

こいつのネチネチしたゴミ屋敷的な文体が
どうも生理的に受け付けないのは俺だけか？