【野球】長野“婚約”はしたけれど…G3年目の浮気心

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1ヨッシーφ ★
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夏の甲子園で将来性あふれる高校球児を見るにつけ、G党は複雑な思いを抱いたのではないか。
今秋のドラフトで巨人はすでにホンダ・長野(ちょうの)久義外野手(24)の1位指名を公言しているが、今の巨人外野陣は球界屈指の層の厚さ。補強ポイントと全く合致しない。

 26日にナゴヤドームで行われた首位攻防戦の第2ラウンドも、あっさりと巨人が中日を制した。

 ラミレスが前日に続いて4安打と爆発し、通算1500安打を達成。今オフに2年契約が切れるが、「巨人でキャリアを終えたい」と語る34歳は、この調子だと来季以降も巨人の左翼の定位置を占めそうだ。

 猛打賞の松本は「昨日、今日と(相手先発が)左投手でも使ってもらっているので、期待に応えたい一心です」。
これまで左腕相手だと先発を外れていたが、原監督の信頼を得て不動の中堅手に成長しつつある。

 外野の名手の亀井が一塁にコンバートされた恩恵で、谷は右翼での出番が増えている。
だが昨季ゴールデングラブ賞を獲得して「1番・中堅」のレギュラーを確保したかに見えた鈴木は、この日も守備固めで出場。高橋由も外野を押し出されて一塁へ配転。何とも多士済々な外野陣である。

 巨人が長野を取り逃がした2006年のドラフト時には、確かに「右打ちの外野手」が重要な補強ポイントだった。
だが、この3年で状況は劇的に変化。06、08年と2度の指名拒否を乗り越え、長野がやっと巨人入りを果たしても、定位置確保は並大抵のことではない。

 長野は走攻守3拍子そろった逸材とされるが、あるスカウトは「大会ごとに成績に波があるのは、それだけ穴があるということ。
プロの球速に慣れるには時間がかかる。来季スタメン? 巨人じゃ難しいでしょう」と打撃に厳しい評価。盗塁技術にも改善の余地があるとされ、現状では守備固めの仕事をゴールデングラブ賞外野手の鈴木と争うほかない。

 人間、求められているうちが花。代わりは毎年どんどん出てくる。巨人と長野の間で3年前に交わされた“婚約”は、果たして誰を幸せにするのか。