【メディア】テレビ・新聞は死ぬのか!? 100億円単位で広告削減の大スポンサー 今やネットの広告収入はラジオ・雑誌を抜き新聞に届く勢い

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1ミットモナイト▲φ ★
スペシャルレポート 迷走するメディア経営 ジャーナリスト井上久男と本誌取材班
新聞・TVは死ぬのか――誰も書かない大スポンサーとの関係

100億単位で新聞・TVへの広告を減らす大スポンサー。メディアは経済部の記者を
広告担当にする「禁じ手」で巻き返すが足元を見透かされるばかり。我が世の春を
謳歌してきた新聞・TVの経営が大変な事に。一方でメディアの矜持も問題に

■どんどん広告が減っていく

某大手新聞社が新社屋最上階に作った「迎賓館」を見た大手自動車メーカー経営者は記者に
「お前の会社も長くないな」と皮肉った。現にこの新聞社は広告収入が前年同月比4割近く減。
(省略)

今、伝統的な日本のマスコミ企業は危機的状況。無借金経営の上、優良資産を多く持つ朝日
新聞社でさえ08年度の売上高は前期比326億2500万円減の3442億7600万円、営業損益は
134億6300万円減で10億7100万円の赤字。株式会社になった1919年以来初。326億2500万円
の減収のうち200億円程度が広告の減少によるものと見られる。朝日新聞は08年度までの
8年間で売上高が総人件費とほぼ同額の900億円も減。広告収入もピーク時に比べほぼ半減。

08年度のTV局の決算も悲惨。民放キー局5社の連結決算は赤坂サカス開業で不動産事業が
躍進したTBSホールディングスを除き4社が減収。営業利益もフジ・メディア・ホールディングスが
前年度比18・6%減の198億円、日テレが47・1%減の122億、TBSホールディングスが10・5%減の
184億、テレ朝が79・8%減の20億、テレ東が56・3%減の13億と全社で大幅減益。CM減少が理由。

某民放営業マンが嘆く。「プロ野球の巨人×阪神戦は20年前は2500万円の
30秒CMが今は250万円程度。1試合2時間の中継で約6億円の収入が10分の1に。
放映権料や中継費等のコストが1億円近くかかるのでペイしない」

新聞・TV・雑誌・ラジオの「マスコミ4媒体」の広告収入は散々。一方で4媒体に入っていない
インターネットはラジオと雑誌を上回り新聞に届く勢い。09年の情勢は更に厳しくなりそうだ。

>>2以降へ

ミットモナイトが週刊現代2009年8月22・29日号から抜粋
http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG7/20090812/47/