【文芸】第21回日本ファンタジーノベル大賞　遠田潤子さん『月桃夜』と小田雅久仁さん『増大派に告ぐ』の2作品が大賞に決まる[08/12]

ファンタジーノベル大賞に遠田氏と小田氏

　第２１回日本ファンタジーノベル大賞（読売新聞東京本社・清水建設主催、新潮社後援）の選考結果が
１２日発表され、大賞は大阪府の主婦、遠田潤子さん（とおだ・じゅんこ）さん（４３）の「月桃夜（げっとうや）」と
大阪府の無職、小田雅久仁（おだ・まさくに）さん（３５）の「増大派（ぞうだいは）に告ぐ」に決まった。
賞金は各３００万円。

　授賞式は１２月３日午後６時、東京・丸の内のクラブ関東で。受賞作は１１月に新潮社から刊行予定。

■ソース：YOMIURI ONLINE (2009年8月12日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090812bk04.htm

■第21回選考委員
荒俣宏　井上ひさし　小谷真理　椎名誠　鈴木光司

■候補作
『鯨が飛ぶ夜』　山田港
『月桃夜』　遠田潤子
『増大派に告ぐ』　小田雅久仁
『私小説』　佐藤千
『化鳥繚乱』　塵野烏炉

■日本ファンタジーノベル大賞｜新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/prizes/fantasy/
■日本ファンタジーノベル大賞｜CSR活動−清水建設
http://www.shimz.co.jp/csr/society/other/fantasy.html
■日本ファンタジーノベル大賞｜YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/jfn/

■小説新潮｜新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/shoushin/

■日本ファンタジーノベル大賞

第01回（1989年）　大賞：酒見賢一『後宮小説』　優秀賞：山口泉『宇宙のみなもとの滝』
第02回（1990年）　大賞：該当作なし　優秀賞：鈴木光司『楽園』
第03回（1991年）　大賞：佐藤亜紀『バルタザールの遍歴』　優秀賞：原岳人『なんか島開拓誌』
第04回（1992年）　大賞：該当作なし　優秀賞：北野勇作『昔、火星のあった場所』
第05回（1993年）　大賞：佐藤哲也『イラハイ』　優秀賞：南條竹則『酒仙』
第06回（1994年）　大賞：銀林みのる『鉄塔 武蔵野線』　池上永一『バガージマヌパナス』
第07回（1995年）　大賞：該当作なし　優秀賞：藤田雅矢『糞袋』　嶋本達嗣『バスストップの消息』
第08回（1996年）　大賞：該当作なし　優秀賞：葉月堅『アイランド』　城戸光子『青猫屋』
第09回（1997年）　大賞：井村恭一『ベイスボイル・ブック』　優秀賞：佐藤茂『競漕海域』
第10回（1998年）　大賞：山之口洋『オルガニスト』　優秀賞：沢村凜 『ヤンのいた島』　涼元悠一『青猫の街』
第11回（1999年）　大賞：宇月原晴明『信長　あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』　優秀賞：森青花『BH85』
第12回（2000年）　大賞：該当作なし　優秀賞：斉藤直子『仮想の騎士』
第13回（2001年）　大賞：粕谷知世『クロニカ　太陽と死者の記録』　優秀賞：畠中恵『しゃばけ』
第14回（2002年）　大賞：西崎憲『世界の果ての庭　ショート・ストーリーズ』　優秀賞：小山歩『戒』
第15回（2003年）　大賞：森見登美彦『太陽の塔』　優秀賞：渡辺球『象の棲む街』
第16回（2004年）　大賞：平山瑞穂『ラス・マンチャス通信』　優秀賞：越谷オサム『ボーナス・トラック』
第17回（2005年）　大賞：西條奈加『金春屋ゴメス』　優秀賞（辞退）：琴音『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』
第18回（2006年）　大賞：仁木英之『僕僕先生』　優秀賞：堀川アサコ『闇鏡』
第19回（2007年）　大賞：弘也英明『厭犬伝』　優秀賞：久保寺健彦『ブラック・ジャック・キッド』
第20回（2008年）　大賞：中村弦『天使の歩廊　ある建築家をめぐる物語』　優秀賞：里見蘭『彼女の知らない彼女』

Ｗ無職

この賞始め知ったけど
大賞は宇月原晴明のしか読んだこと無い
あれはオチに笑った

無職だからってプロになれると思ったら、それは間違いだよ。

日本人はファンタジー向いてないからやめたほうがいいわ。

なんだ、日本で一番レベルの高い新人賞か

嫉妬もいいかげんにしとけ。みっともないｗ

ファンタジーノベル大賞は生き残り率高いんじゃないか。

＿ﾉ乙(､ﾝ､)＿　どっかの文学賞みたいに、話題性重視で媚びた感じじゃない点は評価すべきでしょ

後宮小説は必読書

鈴木光司が選考委員をやっているなら、
なぜ第一回の大賞受賞者である酒見賢一が
選考委員をやらないのだろうか？

>>12
それ言い出したら、ウルトラDV作家な井上ひさしがなぜ入っているのかと……

何となくこのスレを開いたが、いったい何を書いていいのか分からない

http://uproda.2ch-library.com/159247nfc/lib159247.jpg

亀頭増大派

腹上死であった、と記載されている。


第１回大賞でアニメにもなった「後宮小説」の一番最初の文。

これが噂のノーベル賞か

芸能およびスポーツと何の関係があるんだ。
舞台になったとかいうんなら別だが、これなら何のスレでも立てられる。

嶋本達嗣『バスストップの消息』が『バストトップの消息』に見えた俺は重症

僕僕先生はよいものだ
王弁がかわいい

2005年の優秀賞辞退って何で？

>>17
あの頃は高橋源一郎が選者に入ってたからな
わりとガチだったが、今はどうなのか

まさか、この年になって「星虫」が再刊されようとは思ってなかったぜ。感涙。

アニメ化はどうなったんだろうね、星虫。

後宮小説の軽さは凄かった

>>12
仕事が忙しいから

>>23
矢川澄子は女性の候補者が優遇されないと火病ったなｗ

>>1
日本ファンタジーノベル大賞に決まった遠田潤子さん

　夕食の空揚げを揚げていて受賞連絡を受けた。「もう頭が真っ白……」。
小説執筆を隠していた中学生の娘２人に打ち明けると、「いつも部屋にこもって、あやしいと思っていた」と祝福が。
「街で自慢していいって聞くので、あわててとめました」。１８年の専業主婦生活から一転、作家デビューが決まった。

　受賞作「月桃夜」は、薩摩藩支配下の奄美大島で過酷な境遇に置かれた少年が、碁で名を上げ「妹」を救おうとする物語。
夫のルーツが奄美だったことから島の歴史に興味を持ち、過去と現代を結ぶ悲恋を紡ぎだした。
選考会でも「これだけ緻密に奄美を描いた小説は初めて」（椎名誠委員）と評価された。

　ボケとツッコミは自然に出来るという大阪人。結婚後、育児や母の介護に追われたが、
３５歳を過ぎて余裕が出来、パソコン購入をきっかけに５年前から「家事の合間に」創作を始めた。
「ドストエフスキーや森鴎外のように、理不尽な何かを書く」のが目標だ。
今は、本を世に問う「社会的責任を持つ怖さ」も感じている。
「１００年後とは言わないけれど、５０年後に残る作品が書けたら」（文化部　佐藤憲一）

　とおだ　じゅんこさん　４３

◆画像：遠田潤子さん　撮影・立石紀和
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/photo/OK20090813091227836L0.jpg

■ソース：YOMIURI ONLINE （2009年8月13日 読売新聞）
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20090813ok01.htm

第21回　日本ファンタジーノベル大賞受賞作品発表
http://www.shinchosha.co.jp/prizes/fantasy/21/index.html

第21回「日本ファンタジーノベル大賞」の選考会は、荒俣宏、井上ひさし、小谷真理、椎名誠、鈴木光司の五委員により、
平成21年7月29日、東京・千代田区のクラブ関東において開かれました。その結果、全応募作652篇から選ばれた下記
最終候補作5篇のうち、下の2作品が大賞に決まりました。両作品は11月に小社より刊行される予定です。

■受賞作品

◆大賞　「月桃夜」　遠田潤子

◆受賞者略歴
遠田潤子（とおだ・じゅんこ）
1966（昭和41）年、大阪府生まれ。関西大学文学部独逸文学科卒業。現在、大阪府在住。

◆受賞のことば
小説を書くということは大きな歓びであると同時に、すくなからず苦痛を伴うことでもあります。それでも書き続けてこれた
のは、すこしでも「よいもの」を生みたい、との思いがあるからです。ですが「よいもの」とは一体なんなのか、私にはわか
りません。きっとどこかに存在するはずの「よいもの」を求め続けることこそが、書くということなのだと感じています。今回、
伝統ある賞を頂けることになり、望外の幸運に感謝する一方、作品を世に出す責任と恐れを痛感しています。すこしでも
「よいもの」に近づけるよう、これからも精進したいと思います。最後になりましたが、お世話になりました皆さまがたに、
この場を借りて心からの御礼を申し上げます。


◆大賞　「増大派に告ぐ」　小田雅久仁

◆受賞者略歴
小田雅久仁（おだ・まさくに）
1974（昭和49）年、宮城県仙台市生まれ。関西大学法学部政治学科卒業。現在、大阪府豊中市在住。

◆受賞のことば
なぜ作り話をわざわざ他人の頭にねじこもうとするのか、自分でも疑問に思うことがあります。小説によって真実を語りた
いとか何かを伝えたいとか誰かが言うのを聞いたとしても、そんな言葉は僕には信じられませんから、きっと僕自身もそん
なことのために書くのではないと思います。小説を書くことで自分の能力を自他に証明したいのだろうかとか、鬱積したも
のを小説として排泄したがっているのだろうかとか、小説という小宇宙の創造主になりたいのだろうかとか、様々なことを
考えますが、どれもあまりに個人的で卑小な答えで、しっくりきません。きっと小説は僕の思惑を遥かに超えて巨大なも
のなのだろうと思います。振り落とされませんように。

小田はちょっと痛いな

この賞から、琴音さんを超える作家は、ぜったいに出ない。

>>12
会社勤めしている

で、アニメの放送は？

酒見さんはSF・FT板のスレで昨年から体調崩して連載休んでるって聞いたな。
『厭犬伝』はアレだったけど去年の受賞作は面白かった。金春屋も結構好き。
寡作な人が多いんだけども、今年辺り宇月原＆粕谷さんの新作でないかなあ。

>>2には書いてないけど最終候補にこんな方たちも。

第01回：岩本隆雄『星虫』
第03回：恩田陸『六番目の小夜子』
第05回：小野不由美『東亰異聞』、恩田陸『球形の季節』
第06回：高野史緒『ムジカ・マキーナ』
第08回：浅暮三文『ダブ（エ）ストン街道』

小和田雅仁さんがミステリー作家になったと聞いてうんたらかんたら

写真、別なのにすればよかったのにな
ナル入っててちと可哀相な人になっとるw

>>13
井上ひさしは顔と、動物や女性の虐待はひどいが、
作品を見る目はすごくある。