故深沢・沢内村長描く映画ロケ終了 西和賀で慰労会
生命尊重行政を進めた旧沢内村長、深沢晟雄(まさお)さん(1905〜65年)を描く劇映画
「いのちの山河〜日本の青空U〜」のロケは7日、終了した。昨冬と今夏に分けて実施され、
今後10月の完成披露に向け編集を進める。6日夜には地元西和賀町の婦人会が大沢豊監督
(73)やキャスト、スタッフらに郷土料理でもてなした。大沢監督らは「しっかり作品を仕上げ、
お返しにしたい」と張り切る。
慰労会は6日のロケ地となった碧祥寺(へきしょうじ)隣の公民館で開催。大沢監督や深沢村長
役を演じた俳優長谷川初範さん(54)らキャスト、スタッフが出席。高橋繁西和賀町長も駆け付けた。
地元住民と役場職員が大沢監督、長谷川さんに花束を贈呈。テーブルには地元の太田婦人会
(深沢洋子会長)が同日朝から用意した山菜料理や豚汁などが並び、ロケに携わった人たちを
慰労した。
映画は、昭和30年代の旧沢内村が舞台。全国に先駆けて高齢者(60歳以上)と乳児の医療費
無料化に取り組み、乳児死亡率ゼロを達成した深沢村長の奮闘の日々を描く。
昨冬の前期ロケに続いて7月17日から3週間、後期ロケを敢行した。期間の前半は雨天が多く、
スケジュール調整に一苦労。早朝4時半まで及ぶ撮影日もあったが、スタッフ一丸となり乗り越えた。
長谷川さんは「冬、夏とも過酷なロケだったが、地元の人との連携プレーで乗り越えられた」と感謝。
大沢監督は「西和賀町の人に『協力してよかった』と言われる作品にしたい」と9月中の完成を目指し、
編集作業に移る。
完成披露上映会は10月1、2の両日、同町内で開催する予定だ。
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