この夏イチ押しの、老若男女が楽しめるアニメーション映画『サマーウォーズ』が8月1日から公開される。
監督は、2006年に公開された前作『時をかける少女』が、わずか13館の公開から
口コミでロングランヒットを記録し、国内外で数々の映画賞を受賞した細田守。
あの『ハウルの動く城』を当初進めていた監督で、諸事情で細田版『ハウル』は
頓挫してしまい、宮崎監督の作品として再度製作が進められたという経緯がある。
そうしたことからも、"ポストジブリ"あるいは"ポスト宮崎駿"として期待されているのが、
細田守という人。もし、まだその作品を見たことがない人は、ぜひともこの機会に鑑賞のほどを。
キャラクターデザインは大ヒット中の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』で知られる貞本義行が担当。
線の細いシンプルな貞本のキャラ造形に、あえて凝った影などをつけないことで、
アニメアニメした艶を消し、ジブリ作品などで知られる美術監督・武重洋二が手がける緻密で
美しい背景美術が加わることで、アニメ初心者でも違和感なく見られる工夫もされている。
夏希に手を握られた健二が顔を真っ赤にしたり、鼻血を出したりという古典的な
演出も笑いを誘う。『ヱヴァンゲリヲン』のヒットや、30周年で盛り上がる
『機動戦士ガンダム』など、アニメが一部のファンだけのものではなくなっているとはいえ、
それでもまだ「アニメはオタクの見るもの」あるいは「ジブリだったら見るけど、
それ以外は興味ない」という認識を持った人も少なくないと思うが、
そうした人にこそ見てほしい一作だ。
http://www.cyzo.com/2009/07/post_2469.html すでに試写を見た関係者やマスコミから、
前作に劣らぬ高い評価を受けている。
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