ミスターも恨めしや!? 巨人「独走優勝でも大粛清」の奇ツ怪
チームは優勝目指して真っしぐら。原監督の若手起用や采配に対する評価もうなぎ登り。
ところがその一方で球団内外で「深刻な懸案事項」として囁かれていることがある。
ある球団のフロント関係者が言う。「もし巨人が今年優勝でもしようものなら
大変なことになりますよ。それこそ自分で自分のクビを絞めることになる」
いったい、どういうことなのか。その答えを在京民放テレビ局の関係者がこっそりと耳打ちする。
「これまで金満球団といわれ続けた巨人ですが、実は今、台所事情が相当厳しいらしいんです」
テレビ局関係者はこう続ける。「最大のネックは日本テレビからの放映権料の大幅な
減額です。これまで日本テレビから巨人に支払われていた放映権料は年間約70億円。
これは地上波で何試合中継しようと関係なく、トータルで払われていた金額です。
それが今年から20億円減の50億円になったと放送界ではもっぱらなんです」
日本テレビは昨年、実に37年ぶりに赤字転落。その赤字解消の矛先として真っ先に
挙がったのが野球中継といわれている。
地上波での巨人戦中継が19試合減の26試合になったのに加え、斎藤佑樹(早大)の
人気に乗じて5年契約した東京六大学野球の放映権をも2年で事実上、手放したのだ。
「中継のための経費がかさむというのがその理由といわれています。ちなみに、先の
WBCでは日テレは中継権獲得の交渉自体にも加わりませんでした」(前出・テレビ局関係者)
一般に、ゴールデンタイムにおいてスポンサーが目安とする視聴率は15%。
それを下回ると予測されれば、スポンサーがつきにくいというのがテレビ界の常識だ。
だが、今年6月までの巨人戦平均世帯視聴率は10.6%(ビデオリサーチ調べ)。
昨年の平均9.7%を上回っているとはいえ、15%には遠く及ばない。
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週刊プレイボーイ2009年8月10日号p.44〜45
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