【サッカー】売上好調でも、Jリーグにほぼ見返りのないtotoの在り方への疑問

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11真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★
>>9の続き)

 もちろん距離を置いているといっても、Jリーグも他の競技団体と同様、助成は受けている。だが、09年度のJリーグ
に対する助成はジュニア層対象のスポーツ教室や大会開催のための375万円のみだ。

 一方、日本サッカー協会は選手育成やドーピング検査などに2億6千万円の助成を受けている。また、芝のグラウンド
を作るために助成金は使われており、その環境から有望な選手も生まれるだろう。長い目で見ればJリーグの繁栄に
つながることも考えられるが、くじの当たり外れの材料を提供している当事者としての現実的メリットはほとんどないと
いっていい。

 当コラムでも取り上げたことがあるが、Jリーグの中には、観客動員の伸び悩みやスポンサーの不在で経営に四苦
八苦しているクラブが少なくない。選手も年俸が低く抑えられ、現役引退後の生活設計もままならない状況だ。

 売上好調といっても、その一方で、くじの素材となる当のクラブや選手が苦しんでいるというおかしな構図になって
いるのだ。「少しは我々にも還元して欲しい」と思っているクラブ関係者は少なくないだろう。

タイアップカードの拡充などで Jリーグクラブへの還元を
 もっともtotoの売上がクラブにまったく還元されていないわけではない。totoにはファン拡大のためのClub totoという
会員制度がある。インターネットでtotoが購入でき、購入金額に応じて貯まるポイントで景品がもらえるといった特典が
ついたものだ。

 このClub totoにクラブタイアップカードというものがある。対象クラブのカードを持っている人がtotoを買えば、購入
金額の1%が自動的にクラブに還元されるのだ。BIGなら300円だから一口買えば3円、通常のtotoは100円だから一口
で1円がクラブに入る。

 現在、タイアップカードの対象になっているのはJ1の浦和、新潟、大宮、広島、J2では札幌、仙台、福岡の計7クラブ。
このカードを持っている人たちがtotoを買い、仮にその売上が1千万円になったとすれば、10万円がクラブに還元される
ことになる。微々たる金額だが、試合前にパワーをつける栄養費ぐらいにはなるだろう。こんなサポートの仕方もあるのだ。

(続きます)