【テレビ】捏造・ヤラセの影響も!? テレビから"心霊番組"が消えたワケ

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892名無しさん@恐縮です
長野県の都市伝説「ベンガラ」

30年ほど前の夏休みの話。小学生だった私は長野に住む父方の祖父の家へ遊びに行っていた。
ある朝、早朝物音と話し声で目を覚ました。
床から起き窓越しに庭に目をやると家の蔵の周りを大人が人が何人も取り巻いていた。
家の前には救急車のような車が止まっていて、なにか事故でもあったのかと思いじっと見ていた。
 暫くして蔵から、白っぽい着物を着た人の脇を抱え祖父と叔父が出てきた。
抱えられた人の顔が妙に赤いので、怪我人なのかと思い凝視すると、
その人は確かに姿は人間だったが、顔は歪に腫れ上がりまるで能面の様で、
むき出しになった手足も含めて色は茹でたエビみたいに真っ赤だったのを良く覚えている。
「今度のベンガラは、なかなかいい出来だ」
取り囲んでいた人のうちの一人がそう言った。
ベンガラと呼ばれた人は祖父と叔父に支えられたまま車に乗せられ街の方へ向って発車した。
 父は近所の人に深々とお辞儀をし、皆そそくさと帰っていった。
子供心に、ずっと口外しなかった。
 先日、かねてより闘病中だった叔父が亡くなり、久しぶりに父の実家で泊まることになった。
通夜の夜、身内数人で酒を飲みつつ叔父との思い出話をしていた時、
ふとあの件を思い出し叔母に尋ねた。
「ベンガラって言ってねえ。昔はあちこちでやってたけどねえ。最近はもうないだろう」
 と叔母は言った。
「紅の殻って書くんだけど、水銀を使うんだよ。病人に酷いことしたもんだねえ。
 あのベンガラさんもあの後すぐ亡くなったそうだよ。」