【サッカー/Jリーグ】3季連続最下位チームが目指すJ1昇格 躍進するJ2・徳島の改革・第2章
1 :
臣亮言φ ★:
おわり
3 :
臣亮言φ ★:2009/07/23(木) 05:46:22 ID:???0
>>1の続き
■柿谷の獲得は「次なるステップへのスイッチ」
その柿谷が、いきなり天賦の才能を見せつけた。
加入して3日後の第22節横浜FC戦で早速先発出場を果たすと、相手ディフェンスの裏に飛び出し、
右サイド角度のないところから豪快にシュートを決めて見せたのだ。まさにスター性の塊(かたまり)。
このワンプレーで徳島サポーターのハートをわしづかみにした柿谷は、その後も7試合連続フル出場を果たし、
2ゴールを決めるなど、攻撃の核として活躍。攻撃的なパスサッカーを標ぼうする徳島において
「個で局面を打開できる貴重なファクター」として不可欠な存在となっている。
問題視されていたピッチ外においても、柿谷は周囲を納得させる行動を見せている。
クラブ側も、練習場近くの選手寮を用意し、ペ・スンジンと行動を共にさせるなど細心の注意を払っており、
これまで遅刻は一度もない。それどころか、ほかの選手よりも早くグラウンドに現れることもあるくらいだ。
ホームのナイトゲームの場合、徳島の選手たちは14時に練習場に集まり、
簡単に体を動かしてから試合会場に向かうのだが、柿谷は11時半に出てきて
1人でボールを蹴っているという優等生ぶりを見せている。
「それだけサッカーに集中できているということですよ」と中田部長は笑顔を見せる。
柿谷が背負い続けてきた「負」の部分は、今のところ表に出ておらず
「チームに好影響しか与えていない」(中田部長)。
そして、そんな柿谷の獲得こそが「徳島においての新たな意思表示であり、
次なるステップへのスイッチ」だと中田部長は言い切る。
■改革の第一歩はベテラン選手の補強
では「次なるステップ」とは何か。その前に、今季の徳島の目標設定について触れておく必要があるだろう。
3季連続最下位という屈辱から這い上がるために、クラブの威信を懸けて挑む今シーズン。
そのためにクラブが掲げた目標は「最下位脱出」ではなく「6位以内のAランクに入ること」(中田部長)だった。
「最下位脱出という小さな目標では、これまでと何も変わらない。
チームを改革するためにも高い目標を掲げなければならなかった」
>>3以降に続く
4 :
臣亮言φ ★:2009/07/23(木) 05:47:19 ID:???0
>>3の続き
そう振り返る中田部長。改革の第一歩としてチームに施されたのが、
MF徳重隆明、DF三木隆司、FW羽地登志晃といった経験豊富なベテランの補強であった。
「3季連続最下位になりましたが、3季ともに監督が違う。ということは、
監督を代えても変化がなかったということ。だから、選手を入れ替える必要があったんです」
昨年、徳島の強化部長として就任した際、中田部長が第一印象として感じたのが、
チームの「プロ意識の欠如」であったという。「24時間、サッカーと向き合えている選手はほとんどいなかった」。
そうしたサッカー以前の意識の部分を変えるためにも、第一線で戦ってきたベテランの存在が必要だったのだ。
その効果が、シーズン序盤から如実に表れた。昨季途中に加わった倉貫一毅とともに、
彼らベテランがチームの中心となったことで、確実にチーム力は向上。
昨季までのもろさは影を潜め、たくましいチームへと変ぼうを遂げる。
「彼らが加わってチームは本当に変わった」と中田部長は語る。
ピッチ上でのプレーはもちろん、食事の取り方や体のケアなどにも細かく気を配る姿勢を示すことで、
若手選手たちの意識も変わっていった。キャンプから大きなけが人が出ていないことも、
チームの飛躍を支えており、何よりも改革がうまく進んでいることを証明していると言えるだろう。
そして気が付けば徳島は、最下位脱出どころか、当初の目標だったリーグ上位に躍り出るまでになった。
■「継続性のある指導」という下地
今季の徳島の躍進に対しては「あれだけ選手を補強すれば当然」という声がある。
前述のベテラン選手のほかに、元U−20韓国代表DFペ・スンジンや元U−20日本代表MF青山隼、
そしてブラジル人FWファビオなど、J1経験者やJ2の上位でプレーしていた選手を中心に、実に18人もの選手を獲得した。
しかし選手を補強したからといって、すぐに結果に結び付くとは限らないのがサッカーだ。
明確な意図のある補強をし、そして着実なチームの積み重ねがあったからこそ、徳島は飛躍を遂げることができたのである。
>>5以降に続く
ねーよwwwww
6 :
臣亮言φ ★:2009/07/23(木) 05:48:15 ID:???0
>>4の続き
そして、昨年から大幅にメンバーが入れ替わりながらも、開幕からチームが機能していることも特筆すべき点だ。
それは昨年1年をかけて、美濃部直彦監督がチームのベースを築いたからにほかならない。
昨季、3年連続でのリーグ最下位に終わったが「内容は評価している」と中田部長は話す。
結果はついてこなかったものの、1年を通して攻撃的なパスサッカーを展開した。
そして試合を重ねるごとにチームは成長していき、リーグ中盤からは
上位チームが相手でも主導権を握って戦えるようになった。
「昨年、美濃部監督は結果が出ない中で苦しかったと思うけど、ブレずに戦ってくれた。
だから今年は、新たな選手が加わって、上乗せすることができている」(中田部長)
パスサッカーという下地の上に、そのサッカーに順応できる選手を補強したことで、チームのレベルは上がった。
さらに今季は、試合によってロングボールを多用したり、守備的に戦ったりと、柔軟な対応ができるようになった。
システムも4−4−2だけでなく、4−3−3や4−5−1、あるいは3−5−2など、試合の状況や
対戦相手との関係によって使い分けができるようになったことが、チームの強みとなっている。
最下位という結果に終わったが、徳島にとっての昨シーズンは、決して無駄な1年ではなかったのである。
目の前の結果だけにこだわらず、着実な積み重ねをしてきたからこそ、今の徳島がある。
また、加入したばかりの柿谷がすぐにフィットできたのも、しっかりとした土台が築かれているからこそ。
美濃部監督の“継続性のある指導”が、チームをしっかりと進化させているのだ。
■立ちはだかる大きな壁
「これからはJ1に上がることを目標に戦う。J1を意識して戦っていこう」
柿谷加入後、選手とフロントスタッフに対し、中田部長はそう告げた。
「6位以上」を掲げてスタートを切った徳島だが、折り返しとなる第26節終了時点でその6位をキープ。
「半年でビジョンを達成できているのだから、次なるビジョンを掲げなくてはいけない」と中田部長が言うように、
徳島は改革・第2章へと突入する。しかし、目の前に大きな壁が立ちふさがった。
>>6以降に続く
7 :
臣亮言φ ★:2009/07/23(木) 05:49:10 ID:???0
>>6の続き
第27節、大黒将志をはじめ、レアンドロや服部年宏、平本一樹、土屋征夫といった、
J2でも圧倒的な個の力を誇る東京ヴェルディに対し、徳島は手も足も出ず0−4の大敗。
「組織というよりも、個人の力の差でやられてしまった。完敗です」(中田部長)が認めるように、
昇格を目指すチームとの力の差をまざまざと見せつけられた。
さらに第28節には、水戸にも0−2で敗れ、今季初の連敗を喫することとなった。
ここにきて目立つようになったのが、ベテラン選手の動きの鈍さである。
連戦と暑さにより、彼らの疲労困憊(こんぱい)ぶりは隠し切れない。
ベテランをチームの中心に据えてきた徳島にとって、夏場の戦いはまさに正念場だが、
こうなることは開幕前から懸念されていたこと。
だからこそ「もっと底上げしてもらわないと困る」と美濃部監督は若手の台頭を求め続けてきたのである。
水戸戦では徳重が先発を外れ、倉貫や羽地はミスを繰り返して途中交代。
プレーに影響が出るくらい、彼らの疲労はピークに達しようとしていた。
ベテランの動きに合わせるように、チーム全体の動きの質も低下。
倉貫、羽地がピッチを去った後、柿谷や青山がなんとか打開しようと
奮闘は見せたものの、流れを変えることができないまま、試合に敗れることとなった。
■改革・第2章の最大のテーマとは
「負けた試合で学ぶことはない。勝つことに貢献しなければならない。
そのために徳島に来たんだから。勝つことに意味があるんです」
試合後、悔しさで目を赤くさせながら、こう語った柿谷。
そして、自らに言い聞かせるように続ける。
「これからは、僕ら若い選手がチームを引っ張っていかないといけない」
――それが改革・第2章の最大のテーマと言えよう。
ベテラン選手の加入により「プロ意識の浸透」と「上位進出」という改革・第1章は一定の成果を出した。
ここからさらに「上位進出」という壁を超え、「昇格争い」という次なる一歩を踏み出そうとしている徳島。
だが今季初の連敗が、これからの道の険しさを示すこととなった。
>>8以降に続く
3行でおk
まとめられないのは文章力が無い証拠
9 :
臣亮言φ ★:2009/07/23(木) 05:50:15 ID:???0