W杯のアジア最終予選は難敵が少なかったので妥当な結果。日本のレベルも上がっているからアジアでは
勝てるけど、世界を考えるとどうか。長谷部(ウォルフスブルク)は急成長したと思うし、中村俊(エスパニョール)や
遠藤(G大阪)もいるが、問題は一番前。今のFW陣で戦えると岡田監督が思っているなら認識が甘い。
欧州も南米も最終ラインを守っている選手は体が大きいから、日本の小柄な選手では最後にちょっと足が出たら、
全部引っ掛かってしまう。岡崎(清水)もキリン杯では良かったけど、もう少しハードな試合になると何もできなかった。
玉田(名古屋)や大久保(神戸)もトップを張るタイプじゃない。6月10日のカタール戦で引き分けたように、
ホームで相手に引かれたときに点が取れないのは、今のFW陣に決定力がないからだ。
コンフェデ杯で米国が決勝で善戦したのはカウンターが非常に速かった点にある。日本もアジアが相手なら
押し込んでいる場合も多いが、世界では押し込まれることが多くなるので、そういうサッカーも必要になる。
だからこそ、前線の選手は爆発的なスピードがあるとか、ゴール前で体を張れることが重要だ。
若い世代もこぢんまりとした選手が多いけど、森本(カターニャ)はセリエAにいて欧州の厳しいサッカーを
知っているから面白いかもしれない。平山(F東京)も190センチあるので、高いボールに対する反応が
できるようになればゴール前にも迫力が出る。彼らをいい状況の中で使ってやることも大事。
使ってダメだったらダメでいい。使わずに裁定を下すのは良くない。
あと1年だが、まだ1年ある。フィジカルを鍛えようと思えばまだまだ鍛えられる。
前線の選手がいくらボール回しの練習をしても、いざ試合になったときにできるわけがないんだから、
なぜ点を入れるための練習をもっとしないのか。FWは180センチぐらいあれば、みんな可能性がある。
自分が日本の点取り屋になってやろうという気持ちで向かってほしい。
http://sankei.jp.msn.com/sports/soccer/090714/scr0907142159004-n1.htm