大阪経済大学(大阪市東淀川区)のラグビー部員3人が大麻取締法違反(譲り受け)容疑で
逮捕された事件で、大経大の重森暁学長は10日、記者会見を行い、ラグビー部の活動を
無期限停止処分にすると発表した。大学側によると、現役部員2人とOB2人がアダルトビデオ
に出演していることも発覚したという。重森学長は「深くおわび申し上げます」と陳謝した。
この処分で、秋に開幕する関西大学リーグ戦も出場を停止するほか、今年度大学がクラブに
割り当てた予算のうち、未使用分を返還させる。
現役部員逮捕を受けて大学側の内部委員会が、事実関係の確認を進めるともに、処分を
検討していた。現役部員のアダルトビデオ出演は、調査中に関係者からの情報提供があり
判明。今回の処分は部員の逮捕とビデオ出演の両方を加味して決めたという。委員会は
「ラグビー部内部でアスリート精神の自覚と相互研鑽(けんさん)が不徹底である」と結論づけた。
逮捕された部員の処分は、学校関係者が直接、事情を聴いたうえで決める方針。
大経大ラグビー部は創部70年以上の伝統があり、現在部員は49人。昨年秋のリーグ戦
では2部に相当するBリーグで、10チーム中9位に終わっている。
体育会クラブの不祥事をめぐる大学の処分では、先月近畿大学が部員2人が強盗容疑で
逮捕されたことを受け、ボクシング部の廃部を決めている。昨年11月にボート部員による
不正乗車が発覚した甲南大学は、同部を無期限の活動停止としている。
一方で、平成19年5月にラグビー部員がわいせつ事件で逮捕された同志社大学ではクラブ
が当面の対外試合の自粛を決め、秋のリーグ戦には出場。京都大学アメリカンフットボール部も、
元部員が18年1月に集団準強姦容疑で逮捕された際は、無期限の対外試合自粛を決めたが
秋のリーグ戦には出場している。
画像:容疑で逮捕された件で記者会見する同大学の重森曉学長(右)ら
=10日午後9時1分、大阪市東淀川区の大阪経済大学
http://sankei.jp.msn.com/photos/affairs/crime/090710/crm0907102312036-p1.jpg ソース:産経新聞 2009.7.10 23:08
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090710/crm0907102312036-n1.htm