ただでさえ人気低迷に苦しんでいるプロサッカーKリーグが、全南の李天秀(イ・チョンス)へのペナルティー事件や
大田での内紛などによって危機に直面している。
全南は29日、海外への移籍交渉の過程でコーチ陣と衝突し、練習に参加せずチームを無断で離脱したとの理由で
李天秀を「任意脱退選手」とすることをKリーグ側に求めた。Kリーグが双方の主張を聞いた後、任意脱退選手とされると、
選手活動や給与の支給などが停止され、国内のほかのクラブへの移籍もできなくなる。サウジアラビアのクラブへの
移籍交渉を進めている李天秀は海外への移籍は可能だが、韓国国内では居場所がなくなる。
全南は「28日、アウェーでの浦項戦の前に『有終の美を飾ろう』と李天秀にチームへの合流を求めたが、
聞き入れずに無断でチームを離脱した」と非難すると、李天秀は「股間(こかん)の負傷で出場できない状態だった。
キム・ボンス・コーチがガラスのコップを投げるなどしてきた」と反論している。
昨年7月、フェイエノールト(オランダ)から水原にレンタル移籍した李天秀は同12月、監督の指示の不履行および
練習への不参加などの理由で水原から任意脱退選手とされた。この処分が撤回されると、今年2月27日に全南に
レンタル移籍したが、4カ月後に、再び任意脱退選手となりKリーグで活動ができなくなる危機を迎えている。
最近、内紛が頂点に達して宋圭秀(ソン・ギュス)社長と金浩(キム・ホ)監督が共に辞任した大田もサポーターの怒りを買っている。
クラブのホームページには「今後、大田の試合は見に行かない」「サポーターズクラブから脱退する」「大田は腐ったクラブだ」
といった抗議が殺到している。フロント側は▲ 監督と特定エージェントとの癒着▲フロントに口出しするなどの越権行為−などを
指摘し、金浩監督は▲フロントの支援不足▲不透明な会計管理−ほかを非難するなどして対立した末、25日に社長と監督が
そろって辞任した。サポーターらはフロントや監督だけでなく、クラブの運営への最終権限を持っている理事会も責任を
取るべきと非難を強めている。
>>2-10に続く
http://www.chosunonline.com/news/20090630000040