【芸能】"芸能界のドン"バーニング周防社長と闘い続ける男が見た、その素顔と掌握術…暴力団との交際、賞レースのビジネス化

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1依頼あり ◆kyaku/V3ok @自由席の観客φ ★
"芸能界のタブー"といわれるバーニングおよび周防郁雄社長に対して、歯に衣着せぬ批判を
展開し続ける男・芸能ジャーナリストの本多圭。"親バーニング"一色の芸能マスコミの中に
あって、これまでバーニングに訴えられること5回。暴力団関係者から、威圧されたこともある
という…それでもなぜ、この男はペンで闘い続けるのか。

――本多さんは、これまでバーニングプロダクションの周防郁雄社長の批判記事を書いては、
同プロに何度も名誉毀損で告訴されているそうですね。

本多(以下、本) 周防と暴力団の黒い交際や、メディアコントロールの実態、周防の素顔など
を書いて、これまでに5回、名誉毀損での損害賠償を求められて、告訴されてるよ。そのうち
4回は向こうが取り下げたり、和解になったりして、判決確定までは行っていない。残りの1件は、
現在も控訴審で係争中。周防サイドは「和解をしておきながら、また似たようなことを書くと
いうのは確信犯だ」と言ってるらしいが、何度書いても、周防がその姿勢を改めないからだよ。

――周防社長との因縁の始まりは?

本 「週刊ポスト」の記者になりたての頃だから、今から35〜36年前かな。当時、バーニングに
所属していた歌手の南沙織(現・篠山紀信夫人)の男性スキャンダルが発覚したんだけど、
その取材にいった「週刊新潮」の記者が周防と揉み合って、メガネを壊されたという情報を
得たんだ。その真偽を確かめにバーニングの事務所に行って、「周防さん、いますか?」と
声をかけたら、事務所を掃除していた男がいきなり、モップを振り回してきた。そのモップ男が
周防だったのを記憶している。

――そのときの怒りが、周防社長に批判の矛先を向けるきっかけになったと?

本 そんな個人的な問題じゃないよ。ひとつは、その頃、ある大手芸能プロのオーナーから
「せっかく日本音楽事業者協会が警視庁と連携して、芸能界と暴力団との関係を断ち切ろう
と努力して、清浄化しつつあるのに、周防が逆行させている」という嘆きの言葉を聞いたんだ。
周防は、力を持つにつれ、暴力団との交際を深めていったんだよね。(>>2-5に続く)

サイゾー
http://www.cyzo.com/2009/06/post_2078.html
http://www.cyzo.com/2009/06/post_2094.html
2自由席の観客φ ★:2009/06/16(火) 00:10:10 ID:???0
>>1の続き)

――なぜ、周防社長は暴力団と付き合うんでしょうか?

本 好きなんじゃないの? 周防が芸能界に入った頃は、暴力団が芸能プロの経営や歌手の
興業にかかわっていたりと、あちこちで接点があっただろうし、彼もそういう義理人情の世界が
肌に合うんだろうね。ただ、子どもたちの憧れの対象で、社会の規範であるべき芸能界では、
そうした付き合いは許されるべきではない。業界の総意として、脱暴力団を掲げていたのに、
リーダー格たるバーニングがそれを守らなくてどうするんだと。

――なぜ、周防社長は"芸能界のドン"と呼ばれるまでになったと思いますか?

本 俺の見立てだけど、周防は、音楽出版ビジネスに着眼して、当時、TBSの音楽番組を
牛耳っていた渡辺正文氏(故人)と組んで、日本レコード大賞などの賞レースもビジネス化
していったんだよね。レコ大の審査にかかわるスポーツ紙の記者や音楽評論家などの
芸能マスコミを高級クラブで接待して、彼らの誕生日にはパーティを開いてやり、プレゼントを
贈る。冠婚葬祭には、破格の祝儀や香典を出して、芸能マスコミと癒着関係を築いてきた。
 レコ大を受賞したいと考えた芸能プロやレコード会社は周防を頼り、周防はその見返りに、
その歌手の楽曲の原盤権や出版権などを握る。レコ大を受賞すれば、それらの権利がさら
に大きな金を生み出すわけだ。ここで培った芸能マスコミとのパイプを生かして、スキャンダル
情報などもコントロールできる。そうして巨大な資金力を培った周防は、さらに、いい人材を
抱えていながら、資金力がない芸能プロに援助をして、売り出しをプロモート。系列の音楽
出版社に著作権を持たせたり、興業会社に営業権を持たせたりと、金のなる木を作り上げて
いったんだ。金もあり、マスコミも抑えて、ビジネスモデルも確立している。こうなると完全に
"ドン"だよ。

>>3に続く)
3自由席の観客φ ★:2009/06/16(火) 00:10:13 ID:???0
>>2の続き)

――同じ記者として、バーニングに従属するマスコミをどう見ていましたか?

本 許せなかったよ。その後、「週刊ポスト」の記者を辞め、フリーになり、東京スポーツで
仕事をするようになった。当時の東スポの局長から「うちの文化部は、芸能プロとの癒着が
激しい。君、好きにやってくれないか」という打診があり、"俺は鉄砲玉か"という思いで、
文化部の記者から疎まれながら、芸能の取材を始めたんだ。芸能マスコミは、周防の黒い
交際や所属タレントのスキャンダルを知っていながら黙認している。だったら、俺ひとりでも
やってやろうと、バーニング系列のタレントのスキャンダルを東スポだけではなく、権力を
怖れない「アサヒ芸能」(徳間書店)や「創」(創出版)、「話のチャンネル」(日本文芸社)と
いった媒体で次々に暴いていった。

――周防社長は、そんな本多さんを懐柔しようとは思わなかったんですかね?

本 してきたよ。俺の攻撃に音を上げたのか、20年ほど前、知人を通じて、和解工作が
何回かあった。その結果、周防と食事をする機会があり、しばらくは良好な関係が続いた
けど、細川たかしの新宿コマ劇場の公演に連れていかれ、楽屋を訪ねた際、そこで周防が
細川に「野田の親分に挨拶に行ったか?」と質問したのを耳にしたんだ。「野田の親分」とは、
広域暴力団組長のこと。暴力団との交際をまざまざと見せつけられて、やっぱり周防とは
付き合うべきじゃないと思ったね。結局、周防とは半年ほどで決別するんだけど、その
きっかけは、周防からいきなり「明日、200万円振り込むから口座を教えてくれ」と言われた
ことだった。「もらう筋合いがない」と断ったら、周防とはそれっきりになった。

>>4に続く)
4自由席の観客φ ★:2009/06/16(火) 00:10:20 ID:???0
>>3の続き)

――その後、周防社長との関係はどうなったんですか?

本 俺自身は、周防の批判を強めていったよ。すると、自宅に匿名の電話がかかってきた。
妻が出たんだが、「周防の同級生だ。今は暴対法がうるさくて、組の名前は名乗れないけど、
『周防とうまくやれ』って、亭主に言っとけ」という、明らかに脅しと取れる内容だったんだ。
一般人である妻に対しての威圧行為は許せなかったね。その後、電話の主を突き止めたが、
同級生ではなく、周防に群がる暴力団のひとりだった。それでも、バーニング絡みのスキャン
ダルは書き続けた。するとそこからは、名誉毀損で告訴するようになってきたんだ。

――周防社長は、暴力団との関係を書かれることを一番嫌うんでしょうか?

本 嫌だろうけど、俺の記憶だと、具体的に暴力団に関する記述が事実無根だなどと言って
きたことは、ほとんどないと思う。基本的には、記事全体が名誉毀損に当たるというような
主張だったんじゃないかな。鹿砦社から出した『ジャニーズ帝国崩壊』も訴えられたんだけど、
その中に、五代目山口組の宅見勝若頭(故人)が上京するとき、周防が六本木の全日空ホテ
ルで頻繁に会っていたという目撃情報を記載したんだ。だけど、その部分は争われなかった。

>>5に続く)
5自由席の観客φ ★:2009/06/16(火) 00:10:25 ID:???0
>>4の続き)

――本多さんから見て、周防社長のパワーは増大する一方でしたか?

本 01年に起きた事務所への銃撃事件を受けて、一時はビビって会社に来なくなったといわ
れているよね。その前後に、周防は沖縄のゴルフ場を買収して実質的なオーナーに納まるや、
ゴルフにはまり、"ドン"としての求心力を徐々に失いかけていったといわれた。
 でも、俺から見たら、パワーダウンしたという様子は見受けられなかったね。というのも、
周防はその頃には政財界とのパイプも直実に太くしていっていたからね。特に亡くなった
大手製紙会社の元会長に可愛がられ、有力政治家とつながり、元NHK会長の海老沢勝二と
蜜月関係になり、司法関係の人脈まで築いていった。女性スキャンダルで失脚した元東京
高検検事の則定衛が最高顧問を務めていた「日本リスクコントロール社」という会社も周防の
息がかかっていると言われている。

 業界関係者の間では、ケイダッシュの川村龍夫会長が台頭してきたことから、ここ数年は
「周防の力は落ちた」「周防の時代は終わった」という情報が飛び交っていたけど、とんでもない。

 一昨年の藤原紀香と陣内智則の結婚騒動では、あの吉本興業が手も足も出ないほど、
裏で周防がパワーを発揮した。結婚情報のリークから、日本テレビでの独占中継まで、
すべて周防が独断専行で進めたんだ。これを「紙の爆弾」(鹿砦社)で書いたら、先ほど
言った5回目の告訴に至って、現在も係争中なんだよ。相変わらず、アメとムチでも言う
ことを聞かない相手には、法的手段に訴える。周防をこんなふうにしてしまったのも、
マスコミが周防の前に屈服してきたのが一因だと思う。

 俺は、芸能界や、そこで一生懸命に働いている人たちが好きだ。その世界が、ダーティな
人物に牛耳られている間は、ペンを折るつもりはないよ。

(終わり・「サイゾー」6月号より)