「パンクラス(6月7日・D有明)」に出場する北岡悟が2日、都内で公開練習を行い、
その後囲み取材に応じた。
北岡は「戦極の乱(1月4日・さいたまSA)」で五味隆典を破って王者となり
「戦極〜第九陣〜(8月2日・さいたまSA)」では初防衛戦を行うことが決まっているが、
それでも「古巣に恩返しを」との思いからパンクラスへの凱旋(がいせん)出場を志願。
「勝って当たり前、負ければ大失態」となる大きなリスクを自ら背負い込んだ北岡は
「五味選手が修斗に出るのとは訳が違う。五味選手は連敗して修斗へ戻りましたけど、
僕は全勝中でパンクラスに出るんです」とその意義を高らかに語った。
また、北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト石井慧の「戦極」参戦については、
自身の出場するイベントが世間の注目を集めることで「おいしい」反面、総合格闘技の
実力は未知数ながら話題のみが先行している状況を踏まえ「ありがたいような、
面倒臭いような……」と複雑な心境を話した。
「戦極ライト級グランプリ(08年8月24日〜11月1日)」から五味との対決まで息をつく間も
なかった08年は張り詰めた様子の際立っていた北岡だが、現在ではそれもやや薄らいだ印象。
それでも己の強さに対する自信は揺らぎなく「試合間隔が開いたことで感覚が鈍らないための
対策もしてきたし、勝つために必要なことはずっとやってきた。1月4日(五味戦)よりも僕は
進化している」と自信満々に勝利を誓っていた。
対戦相手の坂口征夫は“勝っても負けてもノックアウト決着”の特攻勝負を持ち味とする選手だが、
北岡はこのスタイルについて「プロとしては正しいのかもしれない」としながらも「格闘技は
“宝くじ”じゃない」と一蹴。さらに「仮に彼の“宝くじ”が当たったとしても僕は失神しない。
パンチが当たっても、ひざが当たっても負けない、組んで勝つだけです」と冷静に言ってのけた。
>>2-以降に続く