【野球】阪神・藤川兄が横領容疑で刑事告発 球団社長「詳報聞いてない…」

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「介護施設勤務時代に、認知症の老人からカネを着服して」と――藤川球児の兄
(四国・九州アイランドリーグ 高知ファイティングドッグスGM) 横領容疑で刑事告発
今季すでに3敗に「追い打ち」が虎の守護神≠密かに悩ます「家族のスキャンダル」

「また救援失敗かいな! 年俸4億円には見合わん働きやな。もう一回、二軍で調整し直したら
どうや?」絶対的守護神≠フ不調に、甲子園のファンは容赦なく愛のムチ≠打つ。

 阪神タイガースのリリーフ陣「JFK」の一角として、またWBCの日本代表メンバーとして、
球界屈指のストッパー≠フ名をほしいままにした藤川球児(28歳)が、なかなか波に
乗れない。5月26日のロッテ戦では9回表に逆転を許すなど、今季すでに3敗を喫し
(5月29日現在)、阪神低迷の一因となっている。

 「WBCが球児を変えてしまった」と語るのは、スポーツ紙のトラ番記者だ。

 「日本ハムのダルビッシュ有に、抑えのポジションを奪われたショックが相当大きかった
んでしょう。藤川はWBCの場でメジャーのスカウトにアピールし、来季のメジャー移籍の
足掛かりにするつもりでした。しかし、ストッパーとして起用されなかったことで、その計算が
狂ってしまった。これが今季不調の原因の一つで、今では『球児は並のピッチャーになって
しまっている』と囁(ささや)く球団関係者がいるほどです」

 チームメイトからの信頼も低下している。別のスポーツ紙記者がこう明かす。

 「ある中堅選手が『昔の球児は謙虚で素直だったが、阪神の生え抜きとしては最高年俸の
4億円の契約を結んだことで、少し勘違いしとるんちゃうか』と嘆いていました。これで
不調から回復しなければ、ますますチームメイトからの風当たりが強まりそうです」

 そんな藤川に追い討ちをかけるかのように、「家族のスキャンダル」が持ち上がった。
なんと実兄が「横領容疑」で高知県警に刑事告発されたのだ――。

>>403以降へ

ソース 週刊現代 2009年6月13日号 p.160〜161
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>>402の続き

 兄、順一氏(29歳)は弟と同じ高知市立高知商業高校出身で、'97年には夏の甲子園に出場
している。2回戦で敗退したものの、球児との「兄弟バッテリー」が話題を呼んだ元高校球児だ。
卒業後、プロ野球選手にも愛用者の多い健康器具メーカー『ファイテン』に5年間勤めたあと、
郷里の高知市に戻る。父・昭一氏が当時専務取締役を務めていた老人介護事業会社
『ぐりんぱ』での介護施設勤務を経たあと、現在は『四国・九州アイランドリーグ』に加盟する
野球チーム『高知ファイティングドッグス』のGM(ゼネラルマネージヤー)を務めている。

 故郷の振興に尽力しているかに見える順一氏に、いったいどのような嫌疑が掛けられて
いるのか。

●父・昭一氏にも度重なる金銭トラブル

 告発人は順一氏が勤めていた『ぐりんぱ』の代表取締役、町田みどり氏だ。
5月27日に高知警察署へ提出された告発状によると、順一氏は、

 <告発人会社が運営する介護サービス付有料高齢者アパートの入居者から預かっていた
通帳より無断で現金を引き出し(中略)、自分の用途に費消するため私的に着服した〉

 という。

 告発状では、順一氏は無断でカネを引き出したことを認め、全額を返金したというが、同社は、
〈返済したからといって罪を免れるべきものではないので、適切な捜査をしていただきたく告発〉
したとしている。

 発端は'07年7月に『ぐりんぱ』のスタッフが、同社の不透明な経理を高知市に内部告発した
ことだった。これによって同社は高知市による監査を受け、同年11月、利用者から預かっている
カネのなかに使途不明のものがあることが発覚。同社が精査した結果、順一氏が
'04年11月から'05年11月にかけて計14回にわたり、計30万4466円を入居する老人二人の
銀行口座から無断で引き出していたことが判明したという。同社関係者がこう明かす。

 「専務に就いていた父親のおかげで、順一氏は入居者のカネを預かるなど、重要なポストを
任されていました。着服したカネは夜遊びに使ったようです。一度は出張先の大阪・ミナミの
銀行で入居者のカネを引き出し、キャバクラに遊びにいったとも聞いています」

>>404以降へ
>>403の続き

 結局、順一氏は'08年6月末に退社。なお、7月4日には父、昭一氏が経営責任を問われて
役員の職を解任されている。

 '08年10月、『ぐりんぱ』は高知市長宛てにこれらの経緯を公文書にして提出した。
同社関係者によれば、その際に市の職員から、「公共性の高い福祉の分野における事件で、
悪質性も高いので告発して罪を問うべきだ」と言われたという。

 順一氏を直接窃盗などの罪に問えなかったのは、「被害者の老人がともに認知症で、
被害届を出せなかったから」(同前)だという。

 市の監査によって同社のさらなる不正経理が明るみになる。今年2月、高知県と高知市は
『ぐりんぱ』が'04年の開業以来、介護給付費1030万円を不正に受給するなどしていたとして、
介護事業者指定を5年間取り消したのだ。

 「この不正受給に率先してかかわったのが、昭一氏のようです。町田氏はこれによって
会社を建て直す手段を完全に失ったので、ようやく藤川親子の刑事告発を決意したと
聞いています。今後は、『ぐりんぱ』の経営を傾かせた昭一氏に対しても、業務上横領、
背任、公金横領などで告発するそうです」(同前)

 昭一氏は過去に友人からの借金を踏み倒したり、自己破産したりとたびたび金銭トラブルを
引き起こしたとも報じられている。実兄に加えて実父も「刑事告発」されようものなら、藤川の
悩みはますます深刻なものになるだろう。

 告発に踏み切った町田氏は本誌の取材に「私にも監督責任がある」と断ったうえで、
こう答えた。

 「順一氏は口がうまくて要領が良い反面、見栄を張る性格で金銭にルーズな部分が
ありました。人に飲食をおごることも多く、そのために施設の預かり金を着服したのでは
ないでしょうか。高知県民の財産でもある『四国ファイティングドッグス』のGMとしての
資質が彼にあるのか、疑問に思っています」

 一方、順一氏は本誌の電話取材に対し、横領容疑を言下に否定した。「刑事告発に
ついては初耳ですし、(着服についても)身に覚えがありません。周りに迷惑がかかると
いけないので、これ以上話すことはありません」

 藤川の復活に向けて、この諍(いさか)いが水を差すことにならなければいいが。
405■藤川球児の兄(四国・九州IL 高知FDのGM)が横領容疑で刑事告発■:2009/06/05(金) 04:14:32 ID:KA9VjQbB0