総合格闘家に転身した北京五輪柔道100キロ超級金メダリストの石井慧(22)=国士舘大=が1日、都内で会見し、
総合格闘技イベント戦極参戦を表明した。早ければ8・2さいたまSA大会でデビューする予定で、
対戦相手にバルセロナ五輪柔道78キロ級金メダリストの吉田秀彦(39)=吉田道場=が急浮上している。
熱望していた米UFC挑戦はひとまず封印し、人気低迷する日本格闘界の起爆剤になる。
100人を超える報道陣を前に、石井は久しぶりに晴れやかな表情を見せた。
「日本で生まれた柔道に生かされた。日本の格闘界を盛り上げることが私の宿命」と言い切った。
昨年11月にプロ表明後、多くの知人に相談した。しかし「UFCを勧める人はいなかった」といい、
大相撲の横綱朝青龍からも「家族に試合を見せることが恩返し」と諭された。
体調不良な祖母の存在も、日本を選ぶ理由だったという。戦極を選んだことについては
「吉田さんや瀧本さんや柔道の先輩も参戦されているし、最初にオファーを頂いたのが戦極だった」と説明した。
早ければ8・2さいたまSA大会でデビューする予定。しかも、対戦相手に急浮上したのが吉田だ。
石井は「選べる立場にないが、いつでも誰でもオッケー」と話すが、戦極を主催するワールドビクトリーロードの
國保尊弘取締役は「早ければ8月にも」と言及。対戦候補に吉田の名を挙げられると「一番おもしろい相手」と明言した。
石井は4日に、東京・新宿駅前の新宿ステーションスクエアでファン公開で正式契約を結ぶ。
同イベントには吉田も参加予定という。
契約期間は2年で、海外挑戦を認めるオプションも付随。「アメリカで有名になりたい」と
期間内の米UFC挑戦にも意欲を見せた。
6月末にはオランダに渡り“人類最強”エメリヤーエンコ・ヒョードルと合同練習する。
「日本格闘界唯一の光」(國保取締役)が、ようやく格闘界へ殴り込む。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20090602-00000011-spnavi_ot-fight.html http://sportsnavi.yahoo.co.jp/headlines/images/20090602/20090602-00000011-spnavi_ot-fight-thum-000.jpg