【文芸/コラム】今でもこれは乱歩の最高傑作だと思っている [筆者]筒井康隆 『孤島の鬼』 [著]江戸川乱歩 [05/20]
■疎開先での悔しさ今なお
昭和十九年、日本の敗色が濃くなってきたころ、ぼくは四年生で縁故疎開をした。
吹田市千里山の、母方の祖父の従兄弟(いとこ)で松山藤雄というお爺(じい)さんの家へ、家族と離れ、ひとりで疎開したのだ。
なぜぼくひとりだけだったのか、よくわからない。食糧事情が悪くなってきたので、一人でも食い扶持(ぶち)を減らそうとしたのか
もしれないし、空襲による一家全滅を避けようとしたのかもしれない。
この家へ、昭和七年に春陽堂から日本小説文庫の一冊として出ていた江戸川亂歩の『孤島の鬼』を、ぼくは持っていった。
恐らくはあの椎寺町の北村家にあった本だと思う。編入した千里第二国民学校では、佐井寺という農村から通学している子
らにずいぶん虐(いじ)められたが、この『孤島の鬼』はそんなつらい環境を忘れさせてくれる唯一の愛読書だった。
物語は知り尽(つく)しているのに、何度もくり返し読み、そのたびに感動がある。今でもこれは江戸川亂歩の最高傑作だと思っている。
◇
そんなに大切にしていた本を、なんでうかうかと人に貸してしまったのだろう。あの上級生にどんないきさつで貸したのだったか、
もう憶(おぼ)えていない。彼は返してくれなかった。思いあまって電車でふた駅、豊津という駅近くのその子の家まで返してもらい
に出かけた。豪邸の門前に出てきた彼はしかし、かぶりを振って「ない」と冷たく言い、邸内に戻ってしまった。どれほど悔しかった
ことか。その悔しさはいつまでも忘れず、実は今でも恨み続けているのだ。
(
>>2以降に続く)
着流しで、ぶらりと外へ=東京都内の自宅玄関、撮影・郭允
http://book.asahi.com/hyoryu/images/TKY200905170066.jpg 引用元:asahi.com(朝日新聞社) [掲載]2008年5月17日
http://book.asahi.com/hyoryu/TKY200905190254.html
2 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 18:31:18 ID:zMagCbFHO
うむ
(
>>1の続き)
それにしても『孤島の鬼』、なんと魅惑的で、恐ろしくも悲しい話だったことか。慶応年代にまで遡(さかのぼ)る伝奇的な因縁話で
あると同時に、とんでもないトリックの推理小説でもあり、背筋が凍るほどの恐怖譚(たん)でもある。亂歩は天才だとぼくは思った。
その文章の息づかいにも魅せられた。いくつかの文節は暗記してしまったし、中に出てくる「どこから私(わた)しゃ来たのやら、いつ
またどこへ帰るやら」という大正時代の蠱惑(こわく)的な流行歌も、「神と仏がおうたなら、巽(たつみ)の鬼をうちやぶり、弥陀(みだ)
の利益(りやく)をさぐるべし、六道の辻に迷うなよ」という、経文のような暗号文も頭に刻みこまれた。中ほどに出てくる奇妙な手記が
また凄(すご)かった。幼い女の子の書いた文章が次第に、実は男女の畸形(きけい)の双生児いわゆるダブル・モンスターの片方が
書いているとわかってくる怖さは、今で言うセンス・オブ・ワンダーそのものだ。
◇
そしてこの作品、実は名探偵明智小五郎にもその傾向がほの見える同性愛を、真正面から描いていた。若く美しい主人公簔浦に恋
をするのが、やはり美しい天才科学者諸戸道雄である。この魅力的な諸戸という人物を、その頃から役者志向のあったぼくは、映画で
演じたいなどと夢想したものだ。むろん後年、他ならぬ江戸川乱歩原作、塚本晋也監督、本木雅弘主演の映画「双生児」にモックンの
父親役、藤村志保との夫婦役で出演することになろうなどとは、この頃まだ夢にも思っていない。
◇
初版は1930年、改造社刊。現在は光文社文庫、創元推理文庫(連載時の挿絵入り)などで。
(了)
4 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 18:32:21 ID:Gd5ttqsM0
貸したものは帰ってこない。これ定説なり。
5 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 18:34:35 ID:K2HuRvnk0
暗闇でカニを喰うのはこれだっけ?
6 :
Trader@Live! :2009/05/20(水) 18:34:49 ID:qSIQd/oQ0
自分の大事なものを貸した相手も大事にしてくれるというのも哀しい錯覚なんでね
人工障碍者物語?
8 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 18:35:29 ID:5brGDpz30
私も乱歩の最高傑作だと思っていました
おかーーさーーーーん
俺も孤島の鬼大好きだけどな
女の子の日記がこわくておもしろかった
12 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 18:36:30 ID:qcEfqppa0
江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間 だな
13 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 18:37:12 ID:DuGuCLWp0
最後に白髪になる話だっけ?
15 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 18:38:15 ID:4n37dyGg0
腐女子なので大好きです
陰獣だろ、やぱり
この話は確かにインパクト強い
顔2つに体1つの双子が出てくるんだよな
しかもその片割れに恋する主人公
そして、その主人公に恋するホモ達
もう何もかもがカオス
面白そうな話だな。
大正時代の流行歌とか。
19 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 18:45:20 ID:3AIO8HR20
>>15 私もなので諸戸道雄が好きでした。切ないけどちょっと滑稽な彼の恋心。
20 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 18:45:52 ID:rX3hnx6mO
諸戸道雄キングカワイソス
簑浦君は小悪魔ニョロよ
けど、乱歩のお勧め教えてと聞かれたら「人間椅子」推す人多そうだけどね
虫がいい
虫虫虫虫虫虫虫
23 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 18:48:35 ID:920DG7Kz0
この連載読んでるけど、
「後年・・・・・になろうとは夢にも思っていない。」
が多すぎます。この前なんか3回くらい出て来た。
筒井もとうとう耄碌したの? それとも意図的?
>>1 この話の手紙の部分が、悲しくて読むのがつらかった。
芋虫 を読んだ時も悲しくて仕方なかったなぁ。
それにしても、乱歩ものには勧善懲悪ものとして、
そしてむごたらしいことをすればその報いがあるという因果応報を
学ばせていただきました。
>>22 同意
確かにに最高傑作だと思う
多型倒錯的な想像力の爆発は
何度読んでも圧巻
でも今広く読まれている版は
差別用語とかかなり検閲されてるみたいだから
まだ読んだことないひとには創元推理文庫が
お勧め
初出時の挿絵も載ってるしね
孤島の鬼は高校生の時に読んで衝撃だった
27 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 18:52:28 ID:V5GVLBBDO
乱歩に傑作はないよ
28 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 19:01:44 ID:qt85UBl5O
人間椅子なんか奇怪な小説どういう発想で思いついたんだろな
29 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 19:13:56 ID:YvemRdsO0
>>14 なーんかいやな言い方だなあw
浦島太郎かよ!みたいなw
死んだ恋人の遺骨を食うシーンは衝撃的だったなぁ
洞窟でホモに追われるシーンが1番衝撃的
32 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 19:26:13 ID:vECbPp2rO
好きでもあまり大きな声じゃ言えないよな
33 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 19:26:44 ID:IRItBH940
男女のくっついた人間なんて自然にできないってことを初めて知った作品だった。
途中までは猟奇的で面白かったのに
最後はふやけたハッピーエンドだったよな。
35 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 19:51:39 ID:5g/++9RD0
いい年して乱歩は読めないわ
イモムシは発表当時、左翼からこれはすばらしい もっとやれって言われてたんだっけ。
二銭銅貨がスカっとして好き
芋虫もグロっとして好き
38 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 20:25:09 ID:YXw9LxKOO
暗闇で婆ちゃんと知らずにセックルしてしまう「防空壕」もオモロイ
39 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 20:29:42 ID:nxviRQl50
俺は『パノラマ島奇譚』派だなあ。
ラスト・シーンが何とも豪快で良い。
体のくっついちゃってる双子がオナニーするんだよね
片割れの女の子を想いながらw
私は「梔子姫」が(ry
42 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 20:37:08 ID:RfC9VpuE0
おれは椋鳩十の「大造じいさんとガン」
43 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 20:37:30 ID:34WXR9V4O
バカ小説
44 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 20:40:00 ID:6BXJkgdG0
陰獣が好きだ。
「何者」が好きだ
46 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 20:41:09 ID:vshvZNmrO
帰りに買ってみよう
47 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 20:45:14 ID:y8JahkxcO
正直、女の子の手記のくだりがピークだと思う。
しかし「おれ」じゃない筒井には違和感があるな。
48 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 20:51:11 ID:XmL3XaNf0
この作品や「パノラマ」を組み合わせて映像化した石井輝男の映画
「恐怖奇形人間 」は、
今だにDVD化などの媒体化がされません
49 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 20:51:35 ID:nAIJZZu8O
孤島の鬼+パノラマ島綺譚+屋根裏の散歩者+人間椅子=恐怖奇形人間 だっけ
50 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 20:52:57 ID:Je06pQMU0
「天使と悪魔の美女」江戸川乱歩の「白昼夢」
ところで、「人間椅子」って映画にもなってるけど、あの「オチ」をきちんと再現してるんだろうか?
なにげにネタバレされたうわあああ
52 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 20:58:43 ID:1/EXYf6Z0
>>51 古典のネタバレは仕方ない
一般教養なんだよ
53 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 21:04:46 ID:lxlvADXC0
鏡地獄だな
夏休みの子供の作文に乱歩をパクッて書くんだー。楽しみだなあ
>>50 乱歩はあの手の落ちが多くてごめんって自著でも言ってるな
読みながら涙したのは芋虫
感情移入しまくりだったのは心理試験と化人幻戯かなあ
ちなみに映像化された屋根裏の散歩者の中で最高傑作は石ノ森キャラデザのアニメ版だと思います
次は日活ロマンポルノのやつ
実相寺さんのは駄目
57 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 21:09:41 ID:BdpekmVB0
>>56石ノ森キャラデザのアニメ版
そんなのあったの?観たいな。
実相寺のD坂は好きだけどなぁ
なんつっても三輪ひとみが
59 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 21:10:48 ID:6BXJkgdG0
乱歩原作の日活ロマンポルノはどれも非常に出来がいいよな。
エロいし。
60 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 21:10:51 ID:fHxlyy/o0
最後の一行で泣いたアッー!
61 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 21:11:41 ID:lY7ufGrSO
>>56 実相寺乱歩の最大の魅力は三輪ひとみの男装小林君
もっとも屋根裏じゃなくてD坂の話だけど
62 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 21:12:30 ID:lgSItfd6O
>>51 ネタバレしてても文章の面白さで読めるよ
特にこの時期の乱歩はよい
>>56 実相寺版はどこまでも実相寺作品だからな
だが嶋田明智はなかなかよいぞ
うむ、三輪ひとみは良い
でも三輪ひとみの最高傑作は乱歩物じゃなくて発狂する唇だと思うの
ハリケンジャーの時の巫女コスプレも捨てがたいが
少し前のケロロ軍曹で屋根裏の散歩者ネタやってたよ。
毒を垂らすってのは007は2度死ぬでも使われたな。
人を殺さずにいられない性癖の人妻がやたらややこしい天才的トリックで夫とか殺す話は笑えた
タイトルなんだっけ
>>66 小鳥が可愛過ぎて手で握り殺してしまう要領で
夫や自分を慕う若者を殺す人妻の話ならば化人幻戯だと思うが
江戸川先生の作品はその手の性癖の犯人が多いから
68 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 23:11:20 ID:BdpekmVB0
69 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 23:26:57 ID:7qZLD/AK0
天地茂の『黄金仮面』、『緑衣の鬼』は傑作!
一度観とかないと人生損するレベル。
71 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/20(水) 23:49:10 ID:rRYyPWsY0
>亂歩
旧字は難しいな。
あんまり評価高くないけど『陰獣』が中短編の中では俺のベスト
73 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 00:23:31 ID:NHq4vt4C0
「恐怖奇形人間」のDVDははアメリカから「Horrors of malformed men」
という題で逆輸入されてるよ。
74 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 00:34:16 ID:ZiSeLqclO
めちゃくちゃビックリして面白かったのは人間椅子
何度読んでも泣けるのは芋虫
鳥肌たつのは人でなしの恋
というか孤島の鬼以外まともな長編ないじゃん。
短編は面白いのが色々あるけど。
幻影城とか探偵小説40年とか読むとマニアなおっさんだったんだな〜と思う。
76 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 04:11:26 ID:VXmxvl+H0
押絵と旅する男と人でなしの恋は時代を先取りし過ぎ
美少女フィギュアやオタクアイテムに置き換えると
普通に現代の話になってしまう
77 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 04:23:15 ID:8piws+edO
この本最初にネタバレし過ぎてる。
まあ面白かったけど
78 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 04:24:12 ID:ZqySpp6/O
筒井のエロチック街道短篇集も傑作だ。
顔面崩壊、走る取的、遠い座敷も。
短篇が面白く書ける人は上手いと思う。
乱歩も短篇のが好きだ。
79 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 04:34:05 ID:ku8pVisl0
明智小五郎が変装衣装を勢いよく引っ張ると
ダンディなスーツ姿に変身することに納得いかない俺
80 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 04:49:39 ID:qlYLMtTg0
乱歩の長編って化人幻戯以外糞だよね(いい意味で)
81 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 05:01:23 ID:K5EU3rqGO
いつの時代も人をイジメたり、
借りた本を返さない奴がいるんだな。
俺も子供の頃に、サカイ イナ〇 とかいう変人男に嫌な思い出がある。
82 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 05:41:23 ID:hDYvZ364O
開いたろーの最高傑作は風間杜おで映画化もされた十字路
皆死ぬとか悲惨すぎるだろ
阿部寛と羽田美智子の人でなしの恋
奥山映画のくせに案外良く出来てる
84 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 10:24:20 ID:VVaYE/IzO
江戸川乱歩の名前は知ってたけど読んだことなかった。
他にお薦めは何?
85 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 10:56:06 ID:HJYQP8T+0
江戸川乱歩で一番エロイのは何?
86 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 11:01:58 ID:ntZabHD5O
あっ、なんということだ
87 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 11:07:18 ID:gqDGOCj0O
88 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 11:11:14 ID:4+WnvPasO
89 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 11:15:37 ID:4+WnvPasO
あっ間違えた
散歩者だっけ
>>84 俺も「心理試験」。あれを読んだときはびっくりした。
あと「蟲」
それから「ゴーゴー蟲娘」
92 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 11:24:13 ID:RosmMt4v0
太田はこれを読んだで薦めていたな。
らんぽう
94 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 11:26:46 ID:VVaYE/IzO
>>87-90 どうもです。もしかして手に入りにくい?
でも、読んでみます。
96 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 11:50:16 ID:ppPeeMKXO
初期の短編は最高に面白い!
「心理試験」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「踊る一寸法師」「赤い部屋」など…
中編は「何者」「陰獣」「パノラマ島奇談」が好きです。
長編はやっぱり「弧島の鬼」が最高です!
何回読んでも面白いし、お薦めです!!
小学校の図書館で読むだ、遺書を持った二人の男が対決する場面から始まる話のタイトルが思い出せない
片方の男が毒と水のグラスを用意して、もう片方がどちらかを選んで、二人同時に飲む
吸血鬼のリライト「地獄の仮面」
>>94 「黄金仮面」が楽しいよ。
グロがいやだったら、おすすめ
「盲獣」は先に70年の大映の映画版を見て、歪んだ愛情表現の物語と解釈した。
その後、原作の「盲獣」を読んだら三日寝込んだ。
>>99 ネタバレしたくないからこんな抽象的な事しか書けないけど
モロッコの蛮族の件は凄いですよね
102 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 14:54:13 ID:VVaYE/IzO
休憩中に書店に寄ってみたら、心理試験は手に入りにくいみたい。
後は大丈夫そうです。
> その悔しさはいつまでも忘れず、実は今でも恨み続けているのだ。
借りパクは50年以上の恨みを買い、死ぬまで祟られる悪行。
104 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 16:26:11 ID:4+WnvPasO
>>102 私の持ってる文庫版の短編集には
屋根裏の散歩者も心理試験も載ってましたよ
古本屋とかあたればありそうかなあ
105 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 16:28:36 ID:IWC0K/tHO
芋虫と人間椅子と黒蜥蜴が好き
107 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/21(木) 16:44:11 ID:BgfXoY9HO
俺も先輩から「一番好きな小説だ」と渡された本を
半年間読まずに借りっぱなしにしてたことあったな。
最後はちゃんと読んで返したけど。
今度会ったら改めて謝っておこう。
>>76 ヒキニートが主人公だったりするしね。
虫
>>107 私も先輩から「一番好きな女だ」と紹介された女を半年間家に帰さずに
>>14 確か筒井当人も怖い夢見て真っ白になったことあったんじゃないの
TVで真っ白な頭でそんな事語ってた記憶がある
112 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 00:40:34 ID:4ONNtDI30
緒戸君の幼少時のトラウマを考えたら、そりゃホッモになるのもわかるわ
114 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 01:58:33 ID:4ONNtDI30
幸運な事にネタバレに一切触れずにこの小説読んだのだが、秀ちゃんの手記の
シーンは久しぶりにびっくらこいたわ・・・
80年前の小説とは思えねえ、さすが乱歩大先生。
115 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 02:01:23 ID:XGTVzs610
少年探偵団の怪人二十面相とか、黄金バットとか、のらくろとか、意外に戦前戦後を通じて
生き残ったキャラクターって多いんだよな。もっと大事にしなきゃいかん。
116 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 02:04:59 ID:nijgrtF5O
急に体面を気にしだしたかのようなあっさりしたハッピーエンドじゃなければ
もっと名作だな。あの話は最後までドロドロすべきだろ。
117 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 02:10:08 ID:xqkthfZtO
このころを舞台にした小説って、プータローがよく出てくるよな。
家が金持ちで、自分は無職で暇なもんで、人間観察してたら事件に出くわした、
みたいな話、乱歩にあったし。
そういや『こころ』の先生も無職だったか。
118 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 02:17:02 ID:1M6da1NF0
>>114 80年前でもクオリティの高い作品なんかいくらでもあるだろ
119 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 02:19:22 ID:ZZRCxzsk0
丸尾末広作画のコミック版パノラマ島奇談は傑作
で、内面が鏡の球の中に灯りを持って入ると
いったい何が見えるんです。
121 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 02:24:10 ID:nijgrtF5O
乱歩地獄って実写映画あって殆ど糞だったが、
最後の話だけよかった。
あの話は原作だとどれなんだ
122 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 02:24:49 ID:xggdY94i0
虫はヤバいよ
好きな女を車で拉致して殺して、死体を愛しちゃって、
段々腐乱していく死体に化粧をしてごまかそうとするんだから。
123 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 02:26:53 ID:xggdY94i0
124 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 02:28:14 ID:nijgrtF5O
>>16 高校の頃図書委員やってたんだが
その本をいつまでも返さない先輩が居て督促状を何度も書いたの思い出す
司書の先生が、タイトルがアレだからって管理番号で書くよう言ってたけど
内心それが良くなかった気が今でもしている
126 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 02:36:48 ID:lqf7GGLeO
昔土曜ワイドで、『江戸川乱歩の美女シリーズ』が有名だった
天知さんの変身シーンが好きで中学のころ再放送でよく見ていた
天知茂さん急死したときは驚いた
原作とかけ離れていた作品ばかりだけどね
人間椅子がエロくてドキドキしながらみてたな
>>123 いやですよ。
気がふれたらどうするんですか。
ピアニストかなんかが手を切断手術して…
っていうのも怖かった
130 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 02:47:21 ID:rV6XZC560
えー???
D坂の殺人事件だろ jk
二銭銅貨もアリだが
131 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 02:48:33 ID:rV6XZC560
>>45 それ忘れとったわい!!!!
気が合うなオイ
>>128 『指』だな
長編は翻案物だけど、高校の時読んだ『三角館の恐怖』が印象に残ってる。
今読むと当時受けた印象とだいぶ違うかも知れないけど。
>>126 >天知さんの変身シーンが好きで
嘘付けw
エロ目的って自分で白状してるじゃねーか
好きな女の死体を保存するのに四苦八苦するのって何だっけ?
久し振りに乱歩読みたくなったわ
あ、思いっきり
>>122にあるじゃんw
失礼しました
やっぱ読んだ年齢によるんだろうけど、小3で夜光人間はやめればよかった…。
未だに部屋明るくないと寝られない。
真っ暗にすると時計とかリモコンがぼんやり光るよぅ。
>>118 算盤が恋を語ったりする小説とか色々ありましたよね
純文学畑の人でも谷崎潤一郎なんかがミステリー色強い小説を書いていますし
少し新しい時代になるのでしょうが菊池寛の「ある抗議書」は名作ですね
江戸川乱歩の凄い所は、日本推理小説の始祖的存在でありながら、
新しい才能を積極的に紹介し、嫉妬する事なく褒めまくると言う所ではないかと思います
ここで聞いていい?
文庫本で出てた乱歩シリーズの、表紙だか挿し絵だかになってた超おどろおどろしい絵の人って誰だか分かる方いますか?
モノクロで細かい、グロいの。
tp://rui4oyo.img.jugem.jp/20070714_365490.jpg
これなら多賀 新
>>139>>140 あー、これです!どうもありがとう!
高校時代はかなりグロくて引いたんだけど、最近になって見たくなった。
俺は中学生の頃は角川文庫版の表紙がSMっぽく見えて恥ずかしいから
春陽堂文庫版ばかり買ってました
ここを参考に買ってきた。孤島の鬼は宝探しまで読んだが、流石に面白いね。
こんなおどろおどろした、展開は現代では難しいかもしれん。
高橋葉介がコメディに走らなきゃね
○ちゃん味をやるわねホゝゝ
146 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 19:27:45 ID:4ONNtDI30
てっきり後の奥さんだと思ってた初代が真っ先に殺されたり
探偵として、殺人事件に最後まで携わると思ってた深山木がこれまたあっさり殺されたり
(乱歩は明智小五郎シリーズしか知らなかったので、探偵が殺される展開は本当驚いた)
黒幕だと思っていた緒戸が、実は色んな意味で相棒役のキャラだったり
殺人のトリックが予想外にしょぼい物で、拍子抜けしたと思ったら、二つの殺人事件は
実は後半に向けての前座でしかなかったり
秀ちゃんの手記の驚くべき内容・・・正体は異性同士の人造シャム双生児という事実が
少しずつ判明したり
洞窟に閉じ込められたら相棒がガチホモ化して追いかけたり(それで白髪化かヨ!)
もう一行一行読むだけでサプライズ
147 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 19:30:41 ID:afGfaa30O
人間椅子!
映像化したやつのお薦めあるの?
149 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 20:26:07 ID:r8t+ZoNC0
「黒蜥蜴」は、
井上梅次監督、京マチ子、大木実主演
深作欣二監督、三輪明宏、木村功主演
で映画化されているが、どちらも明智小五郎役がミスキャストだと思う。
やっぱ天知茂で映画化してほしかったなぁ。
「黒蜥蜴」の舞台では演じていたらしいから。
150 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 20:29:30 ID:sWIKQTO60
蓑浦くん
筒井康隆の最高傑作は「霊長類南へ」だな。
152 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 20:36:31 ID:xx0js7PuO
おかーさーん
筒井先生にも借りパクされた少年時代がありましたか
あれは確かに今だに忘れられないが、ファミコンソフトと乱歩というのが、文豪と我の差だな
154 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 20:40:37 ID:6LzEVnW7O
このじいさん日本一イケメンな爺じゃね?
エドガー・アラン・ポーの傑作は「黒猫」
「モルグ街の殺人」や「落とし穴と振子」も有名だけど
156 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 20:45:13 ID:KgJhz5zOO
小さい時、高階良子て漫画家が孤島の鬼を漫画化したドクターGの島を読んだ。
158 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 20:53:15 ID:1iLdSy9n0
幽霊塔が好き
>>148 映画は兎も角テレビ版はしょーもない物も多いけれど
フジテレビで放映した陣内孝則版地獄の道化師はお薦め
犯人が正体を明かすシーンが素敵
原作は中編のせいかあっさり気味なのにテレビ版は異様に迫力があります
ちなみに少年探偵団物は虫プロのわんぱく探偵団が最高傑作と思います
160 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 20:55:57 ID:XwPE8DMCO
>>156 あの古臭い絵がいいよね。話に合ってる!
161 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 21:06:48 ID:zw9FBhzY0
小学校の低学年の時に妖虫のジュブナイルの紅い妖虫を読んだのが最初だったな
その後、学校の図書室や図書館やスーパーの本屋で読んだりするようになるとは
162 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 21:07:09 ID:3+MaPmxlO
昔テレビでやってた少年探偵団に岡田真澄の子供が出てたよね。
キャロラインようこのお兄さん。
163 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 21:24:39 ID:Sa/YtmuY0
これって、そんなに面白いのか
読んでみよっかな
164 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 21:39:01 ID:KgJhz5zOO
160さんわかってくれて嬉しい。
あれ読んだときムチャクチャ怖かった。
なんかめちゃくちゃホモな人が逃げようがない状況でいい寄ってきて
キモくて怖かったという強烈な印象が…
166 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 21:43:54 ID:3/XtGb0YO
人でなしの恋がいちばん好きだな
何だかんだいって小学校の図書館に置いてあった
乱歩が自分のフェチの原点な奴は多いんじゃないか?
168 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 22:05:27 ID:0DZnhnFv0
うつし世は夢 夜の夢こそまこと
169 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 22:06:03 ID:tNqGgrMf0
小学校6年生の時、
保谷市の福祉会館でポプラ社の少年探偵団シリーズを全て読み切ってしまい、
青年向けの書庫に行くと、乱歩のまだ知らない、読んだことのない作品群が!
大喜びで手に取る。三分後『活字』で初めてオッキしちゃう俺なのであった。
170 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 22:08:48 ID:e4wI6ttl0
おれも最高傑作だとは思うけど全体のバランス考えると前半部分は別の小説のように普通なんだよな
それが結果的に日記のあたりからの異常さを際立たせてるんだけど
ホモのおっさんがインパクト強すぎた
鏡地獄が怖すぎた。
ポプラ社の江戸川乱歩ものと学研のジュニアチャンピョンコース
小学校の図書館でよく読まれてた
初めて読んだ小説が小学校の図書室にあった黄金仮面だった
面白かったと思うんだけどそれっきり江戸川乱歩読んでないな
読みたくなってきた
175 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 22:25:05 ID:4ONNtDI30
緒戸は最初嫌な奴かと思っていたが、中盤の告白で可哀相なキャラになり、特に
幼少の頃に、醜い、年老いた義理の母から○○な虐待を受けたのだから
そりゃあ女嫌いのホモになるわな、と同情したけど・・・
終盤の例の洞窟のシーンで「やっぱ緒戸は緒戸だwガチホモwww」と、緒戸をただの
可哀相なキャラでで済ませない乱歩先生の変節ぶりを味わった
「闇に蠢く」と混乱している。
177 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 22:56:07 ID:TvKOJF53O
押し絵と旅する男、がいいよ
178 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:06:57 ID:V85YdINv0
「闇に蠢く」と「湖畔亭事件」て似てるよな
179 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:09:20 ID:24Qcr0JD0
緑衣の鬼
赤い部屋、好きなんだけどなぁ
181 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:19:58 ID:KgnVe7Si0
ひさびさに乱歩読みたくなったな。「大暗室」の美女を集めて全員裸にして人間ベッド
にするとか相当イカレた作品も多かった。しかもそんな「大暗室」が気に入って子供用
にリライトしてたりするんだよな。つくづくヘンな大巨匠だよな。
乱歩と康成はガチ変態だからな
184 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:30:40 ID:bdJmk0HpO
押し絵と旅する男ってのは
現在で言えば美少女フィギュアと抱き枕を積んだ痛車に乗って
旅するオタクみたいな感じかな
>>78 エロチック街道はあの温泉トンネルの蒸気がこもった感じが
よく出てる文体ですごいよな。
186 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:33:53 ID:E/qh9Tus0
洞窟
白髪
それしか覚えてないどんな内容だったかなぁ
187 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:34:33 ID:XjqyxE7pO
ニッポン放送のラジオドラマの怪人二十面相でSMを初めて認識したものだった。
188 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:35:04 ID:xqkthfZtO
ポプラ社?から出てる少年探偵団を読みたくなる。
てか家に揃えたい。
乱歩が本棚にならんでるとなんか毎日楽しく過ごせそう
189 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:36:49 ID:Ty0sZoUYO
裸の男がレスリングする挿し絵を何故か覚えてる
>>188 あれ、何冊か持ってる
百円かそこらで買えるから
リサイクルショップや古本屋で見つけると、ついw
191 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:38:45 ID:xqkthfZtO
やっぱり読書の入り口として推理小説はでかいよな。
ホームズ、ルパン、少年探偵団が定番だね。
192 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:39:28 ID:yNfdBmp8O
小学生の時夢中で読んだなあ。
193 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:40:46 ID:xggdY94i0
ピエロをみたとき
一般人:楽しい
乱歩ヲタ:こわい
夕暮れの路地なんて怖いよ
特にポストが怖い
孤島の鬼は凄い
ミステリー部分は半分で終わっちゃって、残り半分は冒険小説
怪奇猟奇、奇形人間のオンパレード
七回くらい読み直したけど面白さは損なわれない
蟹ぶっ殺しまくってナマで食うシーンとか好き
シャム双生児で、美人とブオトコのくっついた双子で、ブオトコがスケベとか最高っす
196 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:47:07 ID:xIJNHfSdO
アドバルーン
魔術師とパノラマが好きなんです。
川崎麻世と藤谷美和子が出演していた怪人二十面相は
毎回毎回律儀に気球で逃げる所が好きだったな
団次郎の二十面相より格好良かった
199 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:53:13 ID:rIsjLYZ90
200 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:53:51 ID:tNqGgrMf0
ポプラ社の少年探偵団シリーズは文庫本で今年から再発されている。
表紙絵・挿絵・ルビや仮名使いも全て同じで忠実に再現されている。
ただ、あの旧版独特のザラ紙と糊の安っぽいニオイがないのが残念。。。
ポプラ社・偕成社、なつかしっす
202 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 00:00:21 ID:fLTtYI+aO
何年か前のこと。
大崎の駅から俺のアパートまでは、
人気の少ない長い坂道がある。
薄暗くなった夜七時過ぎ、
仕事帰りにその坂道をとぼとぼ上っていると、
途中にある一件の酒屋の前に、
二人の道化師が立っていた…
心臓止まるかと思った。
203 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 00:04:10 ID:4w/otkK80
204 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 00:08:27 ID:3IcisQfN0
江戸川ちんぽ
205 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 00:11:59 ID:Jh9LEe/gO
エドガー・アラン・ポーの原語版をhomeworkでreadしたけど
意外とeasyに読めてenjoyでけた
サラサーテの声が入った『ツィゴイネルワイゼン』のレコードが返ってこなゐ・・・
208 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 10:23:08 ID:6YDdEriwO
はいからさんが通るの江戸川端散歩さんからの流れで江戸川乱歩の名前を知り
興味を持ったナウなヤングも多いでしょうね
孤島の鬼は自分も何度も読み返してる
乱歩の中では一番好き
久しぶりに読もうかな
210 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 10:37:10 ID:QZmWBP67O
大正や昭和初期の探偵小説なんて稚拙だし文体が古すぎて飽きるものが多いけど乱歩だけは別格だ。
何回読んでもしばらくするとまた読みたくなる。
不思議だよな
アップク、チキリキ、アッパッパア…アッパッパア…
212 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 11:30:13 ID:CNufxAbG0
文庫で少しずつ集めてみようと思うんだが
光文社の全集で問題ない?
213 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 11:31:18 ID:WhfV0lHc0
この連載面白いんだよな
>>212 俺なら春陽堂だな
文字の小ささといいグロい表紙といい乱歩らしい本だと思う
団鬼六あたりで映画化してくれないかな…
215 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 11:44:57 ID:CNufxAbG0
>>214 今見てみたけど確かに表紙いいね
どろどろした感じが
216 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 11:46:16 ID:87PZnGXO0
とってつけたようなハッピーエンドにはワロタ覚えがある
217 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 11:48:37 ID:tbTLR1gQO
やねうらのちんぽしゃ
218 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 11:58:05 ID:LsWAeZlA0
堕胎の狂女がアッパッパァ
エベエベ笑ってまた孕む
219 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 12:11:58 ID:6YDdEriwO
小学生でもセックスしたり春を売るイマドキのヤングと違い
僕が中学生の頃は皆幼く初々しかった
紅顔の美少年だった僕が初めて買った春陽堂文庫の黄金仮面
怪人二十面相みたいなもんだと思っていたの
そして続けて影男購入
あの頃からSMマニアになっちゃった…
220 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 13:29:57 ID:3biSVw9FO
孤島の鬼の双子の女のほうは財産相続、結婚して幸せになったけど、切り離された男のほうはどうなったんだろう?すごい気になる。好きな女は嫁に行き、自分は教育受ける機会もないまま成長し…悲惨すぎる。
ユルス
222 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 14:40:30 ID:h0KLjc2C0
>吹田市千里山の
>佐井寺という農村から通学している子
よく疎開でいじめられたという話を書いてたので、どんな大田舎と思ったら。
こんなところだったのか。
現在の当地だと想像もつかないな。
現在は普通の住宅密集地みたいなところだよ。
戦中くらいまでは農民が多くて偏狭な排他性などがあった訳か。
少しいくと妙に起伏が多かったりする。あの起伏部分は水田などではなかったろうね。
223 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 14:45:58 ID:4w/otkK80
>>221 お勢登場━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
NHK-FM青春アドベンチャー「黒蜥蜴」
2009/5/11〜15に全5回放送
しかし普通だな
世の中的にも「孤島の鬼」が最高傑作と言われてるからな
俺は「蟲」だな、純愛小説だと思ってる
ねらーだったら身につまされる話だ
確か少年探偵団シリーズだったと思うんだけど
細かい砂と水で底なし沼作って女性を沈めた作品って
なんだっけ?
>>224 「人間椅子」と「押し絵と旅する男」もラジオ文藝館でやった
良かったよ
録音すればよかったと思ってる
228 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 15:10:57 ID:9Lg2Tnxi0
>>226 上のほうでの「黒パンでレスリングする男の挿絵」もそうだけど、
「影男」じゃなかったかな。
オレはポプラ社版で読んだのだが、あの場面の、沼の表面にスカートがパッと開く
という描写が妙にエロく感じて、今でも思い出すとチンコが立つ。
229 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 18:03:00 ID:NKT38n5sO
>>206 それは内田百けん(けんは門の中に月)だろ
230 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 18:11:43 ID:sGzusiOxO
231 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 18:16:43 ID:6YDdEriwO
内田はあんまり好きじゃないなあ
戦後庶民が食べる物にも困ってる時に
立派な家に住んで取り巻きと良い物食って
ブクブク太った猫まで飼ってさあ
232 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 18:21:03 ID:lx6q3Tkm0
>>220 吉ちゃんどうしたんだろうな。
緒戸も報われないが、彼もどこかに去って行ったのだろうか・・・切ない
233 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 18:29:08 ID:su8TWfThO
最後の一節が好きで覚えてたけど今書こうとしたら出てこなかった
道雄は〜申候 みたいな
234 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/23(土) 18:29:54 ID:L67h/AyGO
京マチ子版の黒蜥蜴は今さらながら傑作
>>224 情報 乙です
明智は篠井英介か〜
緑川婦人でも良いような気がするけど
ラジオドラマでは現代女形の魅力は発揮できないかな
三島由紀夫が出演してたのは
丸山出演 深作メガホンの黒蜥蜴だったかな
少しだけだけど見たことがある
短編のクオリティーが長編になると…
陰獣あたりが乱歩のピークだった気がする
あの描写はやはりオナヌーのことだったのか
238 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/24(日) 12:00:04 ID:nY9dY1c70
黄金仮面はパート2
まであるんだっけ?(天地茂のです)
凄く興奮したのを覚えてる。カーチェイスとかあったり、展開が速かった。
黄金仮面が船で逃げて、最後ヘリコプターでさようならみたいな感じだったかな?
239 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/24(日) 12:29:32 ID:GnsGa3NjO
この登場人物の姓が読めない。もろと ふかやまぼく よううら !? OKかなぁ?
240 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/24(日) 12:56:26 ID:5Pwj4/Hc0
高校の時に読んだけど
これは面白かったなぁ
241 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/24(日) 13:11:01 ID:ynW9vpg2O
>>233 道雄は最後の息を引き取るまぎわまで、父の名も母の名も呼ばず
ただあなた様のお手紙を抱き締め、あなた様のお名前のみ呼び続け申候
会いに行ってやれよ…というか葬式にも出てないのかな簑浦
樋口緑とか悲惨すぎ
243 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/24(日) 15:36:35 ID:ojZWcomG0
>>242 普通に助かって、分離できて、大金持ちになって、まともに結婚できたから良かったのでは
まじ悲惨なのは緒戸と吉ちゃんと息子を殺された徳さん
244 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/24(日) 16:43:49 ID:hKZt80pJ0
>>210 島田荘司と鮎川哲也が対談して、乱歩やコナン・ドイルの文章は古くならないって言ってた。
文章に格調はあっても、「気どり」や「格好つけ」がないんだって。
つーか乱歩の文章ってB級っぽくね?
>>245 後の山田悠介である。
スマン、言い過ぎた。
>>228 ありがと。
さて久しぶりに読もうと思うんだが
乱歩作品を読むんだったらやはり図書館かね。
生まれてくる息子の為に家に全集を揃える手もありそうだが。
248 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/24(日) 22:54:04 ID:LszPkxr+0
息子さんの為なら、ポプラ社の少年探偵団シリーズじゃね?まずは
でも、あれって今刊行されてるヤツって昔のヤツと内容が違うんだっけ?
息子のために全集良いな〜
しかし自分の本棚に息子が手を伸ばす日が来ると思うと
嬉しいながらも大丈夫だろうかと不安になる。
乱歩澁澤夢野足穂とか、ちょっと危ない方向に育ってしまったらどうしようか。
>>249 息子様が長じては、
天井裏から隣人の生活を覗き見、
黒魔術に傾倒し、
キチガイ紳士として名を馳せ、
少年愛とA感覚に耽溺することでしょう
>>250 せめて人形フェチの天文部員あたりに留まってくれれば…
252 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/25(月) 00:22:23 ID:vWgHJxXv0
>>249 立ち小便をする息子さんをからかってあげませう
>>1の筒井の話だけど、どこかでは貸した上級生の実名が書いてあったんだよね。(本当の名前かどうかは分からないが)
254 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/25(月) 00:32:39 ID:/uV70Nyx0
そんなことより、おまいら、
>豊津という駅近くのその子の家まで返してもらい
>に出かけた。豪邸の門前に出てきた彼は
こいつの正体は??
255 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/25(月) 00:35:57 ID:BB3+1C4i0
赤い部屋、いいよね。あんなに読んでいて嫌な思いをした短編はない。
人でなしの恋を読み終わった後、呆然としてしまった、少し。
でも頭の中は熱っぽくなったのを覚えている
まだ若かったからなぁ…
257 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/25(月) 00:50:57 ID:XCViEM2kO
これのパワーup版が八墓村
孤島の鬼も屋根裏の散歩者も、長田ノオトの漫画版は妖しさが出ていて素晴らしかった
259 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/25(月) 02:07:39 ID:9PLQs9K30
>>248 200 :名無しさん@恐縮です:2009/05/22(金) 23:53:51 ID:tNqGgrMf0
ポプラ社の少年探偵団シリーズは文庫本で今年から再発されている。
表紙絵・挿絵・ルビや仮名使いも全て同じで忠実に再現されている。
ただ、あの旧版独特のザラ紙と糊の安っぽいニオイがないのが残念。。。
シャム双生児の男が女にエロいことしてて勃起した
261 :
名無しさん@恐縮です:2009/05/25(月) 02:23:22 ID:FZ7FYCTU0
バラバラ死体にまみれながら「へへへ、芋虫ゴーロゴロ」ってなんだっけ。盲獣?