音楽業界では古くから、「柳の下には5匹のドジョウが隠れている」と言い伝えられているという。
一つのヒット曲が出たら、それを模倣した楽曲が必ず登場し、なぜか相応の実績を残すといった意味だ。
バンドや歌手のあり方についても同様で、たとえば男性ダンスユニットが流行すれば、
雨後のタケノコのように同種のユニットが登場する。それが音楽業界における
伝統的なビジネススタイルだった。
しかし、そうしたやり方が通用しないケースもある。昨年大ブレイクを果たしたPerfumeである。
先日も東京・代々木競技場第一体育館で二日間のコンサートを行うなど、向かうところ敵なしといった
感がある彼女たち。音楽業界がその大成功ぶりを静観するわけもなく、多数の
"Perfumeフォロアー"的ユニットが登場したが、そのほとんどがパッとしないのだという。
「エレクトロと呼ばれるダンスミュージックを取り入れたサウンドトラックは、その手の音楽に
強いクリエイターに注文すれば、比較的安価で良質なものが制作できます。しかし、Perfumeのように
ブレイクに至ったケースは皆無ですね。Perfumeと同じく、中田ヤスタカが
プロデュースしているMEGも、一部では人気があるものの、ヒットにはつながっていません。
アイドル的ユニット80_panに至っては、ロック路線からPerfume路線に転向しても
ヒットが出せず、先日解散を発表しました」(音楽レーベル関係者)
80_panの場合、昨年11月のPerfume日本武道館公演の際、レコード会社
スタッフがサンプル盤を路上で配布するなど、涙ぐましいほどの営業努力が
行われていたという。
http://www.cyzo.com/2009/05/post_2023.html