音楽著作権の譲渡をめぐる5億円の詐欺罪に問われ、11日に大阪地裁で懲役3年、
執行猶予5年(求刑懲役5年)の判決を受けた音楽プロデューサー、小室哲哉被告(50)。
温情判決に救われ早くも8月復帰説がささやかれている。
出直しのため喪服姿で臨んだ法廷。「ただちに刑務所に送り込むことに社会的意義を
見いだせない」と杉田宗久裁判長から言い渡されると、「こんな大きな罪を犯した私に、
まだ頑張れと言ってくれる人たちがいた」と小室被告は判決後の会見で声を震わせた。
「被害額から考え甘過ぎる判決」という法曹関係者の声もあるが、
地検側は「おおむね妥当な内容と考えている」と述べ、控訴はしない模様だ。
そうなると、エイベックスが肩代わりした形の弁済金6億4800万円を含め総額24億円とも
いわれる借金返済のためにも、音楽活動の早期再開が待たれる。
昨年11月の保釈以来、バラードなど10数曲の作詞作曲を始めているが、
音楽関係者は「ファンに直接謝罪するには妻のKEIKOとステージに立ち、
夫婦の懺悔ライブで出直すしかない」とglobeとしての復帰の青写真を描く。
その舞台として有力なのが毎年8月にエイベックスが開く野外ライブ「a−nation」だ。
今年も東京や大阪、熊本など5会場7公演が予定され、「より多くのファンに、
おわびの気持ちと復活をアピールできる」という声もあるが、
被害者側の心情を考えながら、慎重に復帰時期を検討することになりそうだ。
http://www.zakzak.co.jp/gei/200905/g2009051208_all.html