豪州アデレード、不況でサッカー協会に経営権譲渡
昨年12月に日本で開催されたクラブW杯に出場した豪州Aリーグの
アデレード・ユナイテッドが、世界的な不況のあおりで経営危機に陥り、
豪州サッカー協会に経営権を引き継ぐことになった。
ロイター通信によると、アデレード・ユナイテッドの旧経営陣は2月に
経営から撤退することを表明。これを受け、協会はチームを存続させる
ための緊急措置として、いったん経営権を譲り受け、新オーナーを探す。
8クラブで構成されるAリーグで、協会が経営権を一時保有するのは
2例目。リーグ運営に支障はないという。
クリケットやラグビーなどに人気の集まる豪州でサッカーは、豪州代表
がW杯ドイツ大会に出場した2006年に脚光を浴びたものの、Aリーグ
自体の人気は高まっていない。代表選手の大半が欧州のクラブでプレー
していることもあり、昨季もAリーグの観客動員は落ち込んでいた。
アデレード・ユナイテッドは昨季、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)で
豪州勢で初めて決勝トーナメントに進出し、J1鹿島などを破って準優勝。
優勝したG大阪に代わって開催国枠からクラブW杯に出場した。今季の
ACLには出場していない。
ソース:読売新聞(2009年5月11日22時55分)
http://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/foreign/news/20090511-OYT1T01070.htm