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名無しさん@恐縮です:
「拝啓、はまのくん」
涙がこぼれないように上を向いて歩くよりは、
涙をぽたぽた垂らしながらでも下を向いて、お金が落ちてないか探して歩こうよ。
君が買ってきた、なんの肉使ってんだかわかんないようなメンチカツと、
妙に細長い米を口に突っ込んだ。
でたらめに描いた夢の先っぽに二人してぶら下がってみたけれど、
果たしてこれで良かったんだか、悪かったんだか。
いや、やり直すには少々年をくったよな。
僕らの部屋は、いつだって不思議なにおいがした。
僕らの部屋は、いつだって青春のにおいがした。
最後は、結局何もつかめなかった情けない手のひらで握手をしよう。
ただし、どんな絆より固い握手をしよう。