http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20090504-OHT1T00265.htm 鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督(58)が4日、水原三星戦へ向け、情報戦を仕掛けた。
午前の公式練習後、午後5時から鹿島のクラブハウスでスケジュールになかった極秘練習を計画。
情報漏えいを懸念し、03年11月29日浦和戦前以来となる極秘練習は中止となったが、決戦へ向けムードを高めた。
午後5時。鹿島のクラブハウスがあわただしくなった。午前中、試合前日の公式練習を終え、水原戦へ備えるだけだったはずの選手が、
ユニホーム、スパイク姿で再び練習場に集結した。
同時にオリヴェイラ監督は広報担当を通じ、外にいた報道陣にプレスルームへ戻るよう指示。外が見えないように、プレスルームのブラインドを下げた。
関係者によると、同監督はスケジュールになかった極秘練習を計画。試合の先発メンバーでセットプレーの確認を行う予定だったという。
結局、ゴールデンウイークで詰めかけた約50人のサポーターが残ったため、情報漏えいを考慮して計画は中止。
ピッチで15分間、同監督を中心に円陣を組んだ後、選手は前泊する選手寮へと向かった。
重要な試合だ。水原にはアウェーで1―4と大敗。ホームでも引き分け以下なら、首位通過は絶望的になる。
2位通過になると決勝トーナメント1回戦(6月24日)をアウェーで戦うことになり、
その後のリーグ大分戦(6月28日)、名古屋(7月1日)、川崎(同5日)と合わせ4戦連続アウェーと負担が大きくなる。
是が非でもホーム開催の1位通過を「狙う」(同監督)ため、計画した極秘練習だった。
また、右内転筋肉離れで離脱中のFWマルキーニョス、右足を痛めているDF岩政、左足首痛のDFパク・チュホと主力にけが人が多く、先発は流動的。
「うちは勝つしかない」とオリヴェイラ監督。計画は不発に終わったが、勝利だけを目指し、日韓王者決戦に臨む。