昨年8月に行われた自転車の全日本大学対抗選手権でのドーピング検査で陽性反応を示した
男子選手が、10月から1年間の資格停止を科した日本アンチドーピング機構(JADA)の処分を
不服として、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に申し立てを行ったことが22日、分かった。
関係者によると、この選手は処分の軽減を求めているという。
JSAAによると、JADAは仲裁の不服申し立てを受けた場合、規則上、応じなければならない。
2003年発足のJSAAでの仲裁は過去8件あるが、JADAを相手取ったドーピング関連の仲裁を
扱うのは初めてとなる。
この選手は昨年の同選手権で競技会後にぜんそくなどで処方される気管支拡張剤の禁止物質が
検出された。例外的に吸入使用が可能となる治療目的の事前申請も出ていなかったという。
代理人を立てた聴聞会が既に始まっている。
国内では2007年にサッカーJリーグ1部(J1)川崎(当時)の我那覇和樹を点滴治療したドクターが
処分取り消しを求めてJSAAに申し立てたが、Jリーグが合意せずに仲裁不成立となった例がある。
山陽新聞
http://www.sanyo.oni.co.jp/newsk/2009/04/22/20090422010009571.html