日本オリンピック委員会(JOC)は8日、東京都内で理事会を開き、新役員の選出など
を行った。新たに副会長には福田富昭理事、専務理事に市原則之理事が就任。会長推
薦の学識経験者枠で、元外務事務次官の野上義二氏ら6人を理事に選出した。
野上氏は、02年に田中真紀子外相(当時)と対立し、国会審議に混乱を招いたとして、
田中氏とともに更迭された経験を持つ。東京・日比谷高時代にはラグビーの全国大会に
出場しており、現在は日本ラグビー協会の評議員を務めている。
今回の起用は、16年五輪の東京招致を意識したもの。野上氏は、日本ラグビー協会と
JOCで理事を務める河野一郎・招致委員会事務総長と旧知の間柄で、外交官時代に培
ったパイプに期待されている。野上氏は「駐英大使時代にラグビー、香港総領事時代に
サッカーのW杯招致にかかわり、若干のノウハウはある。五輪は別のものだとは思うが、
現在の経済危機は、財務計画がしっかりしている東京にとって追い風になると思う」と話した。
◇会長推薦の学識経験者理事 荒木田裕子(55)=女子バレー五輪金メダリスト▽板橋一
太(64)=元文部官僚▽野上義二(66)=元外務事務次官▽藤原庸介(55)=元NHK記者
▽水野正人(65)=ミズノ会長▽森喜朗(71)=日本体育協会会長
引用元
http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20090409k0000m050063000c.html