http://www.sanspo.com/column/news/081127/clb08112713280045-n1.htm 一方で忘れられない出来事もあった。05年のクリスマスシーズン。
巨人・亀井義行外野手が、2歳年下の夫人と入籍した。入団1年目の初めてのオフ。
中大時代から、2年半の交際を実らせてのゴールインだった。
「すみません、お先に!」と嫁入り前の先輩を気遣って? くれた亀井に、からかい半分軽く返した。
「早すぎない? 女子アナとか、タレントとか、これから沢山出会いがありそうなのに」
亀井の表情が、ふと変わったのを、今でも覚えている。
「これから有名になってお金を稼いだりしたら、ちやほやされることもあるかもしれない。でもそれは“僕”だから、じゃなくて“巨人の選手”だから、でしょ?」
ひと息ざまに言った。
「大学時代の“何でもなかった”自分を好きになって、大切にしてくれた人が本物。そういう人を一番大事にしなきゃいけないって思うんです」