全国各地の民謡を歌い、「黒田節」「炭坑節」「おてもやん」などを広めた歌手、赤坂小梅さん(1906〜92)の
足跡をたどるドキュメンタリー映画「小梅姐(ねえ)さん」が14日から、大阪市淀川区の第七芸術劇場で上映される。
小梅さん(本名・向山コウメ)は福岡県川崎町出身。16歳で故郷を離れ、小倉市(現・北九州市)で芸者になった。
詩人の野口雨情らに認められて上京し、レコードデビュー。33年に出した古賀政男さん作曲の「ほんとにそうなら」が
ヒットした。その後は主に各地の民謡を掘り起こして紹介。紅白歌合戦に4回出場するなど人気を博し、81年に引退した。
映画は生誕100年を機に故郷の有志らが製作した。歌手の舟木一夫さん、島倉千代子さんら芸能人をはじめ、
ゆかりの人たちのインタビューを中心に、生前の映像やラジオ番組での語りなども盛り込んだ約80分。
豪快な性格で歌一筋だったという生きざまを浮き彫りにする。
プロデューサーの増永研一さん(59)は「特に年配の方には、気持ちを豊かにしていただけると思う」と話している。
関西での上映は初めて。上映は、14〜20日が午前10時35分、午後0時10分の2回
▽21〜27日が午前10時▽28〜4月3日が午前11時。
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20090313ddlk27040303000c.html