<おかえり/揺られながら/あなたはどんな顔をしてる−−>。
中央線沿線で活動するアコースティックデュオ「アコジィ」が14日、立川市民会館で開かれるストリートミュージシャンの
音楽祭に参加し、立川市のイメージソング「おかえり」を歌う。包み込むような優しい歌詞とメロディーで、
CD化を望む声が絶えない。2人は「一人でも多くの人に聴いてもらいたい」と話している。
<苦しいこともあるさ/それでも笑ってくれませんか/あなたの笑顔を/待ち望んでいる人がいるから>
「アコギ(アコースティックギター)をジィちゃんになるまで弾こう」が由来のアコジィ。国立市出身のケイイチさん(27)と
杉並区のケンジさん(25)が01年に結成した。声質の異なる2人のハーモニーは人気デュオ「ゆず」の歌声を思わせ、
路上ライブでは毎回100人以上の観客を集めるという。インディーズ界ではちょっと知られた存在だ。
中央線沿線で路上ライブを続けていた07年、立川市の市民団体がイメージソングを募集していることを知った。
「電車に揺られながら家路につく人たちをイメージしました」とケンジさん。仕事終わりでみんな疲れた顔だが、
帰るべき家があり待つ家族がいる。日々変わりゆく町並みの中で、変わらぬ人々の営みがある。
そんな思いを込めた「おかえり」は、応募26曲の中からグランプリに選ばれた。
<人は何かを求め探し歩いていくけれど/登り坂下り坂/さまざまな道に出会う>
これまでは地域の催し物などでイメージソングを披露してきた。路上ライブでも必ずアンコールを求められる。
ケイイチさんは「CDが出せればいいのですが、今はせめて生の声で一人でも多くの人に歌を届けたい」と話している。
音楽祭「第4回まちおんフェスティバル」(立川まちおんなど主催)は14日午後1時半開演。
入場無料でアコジィを含め8組が出演する。
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20090313ddlk13200304000c.html