タンパベイ・レイズの指名打者パット・バールが、オープン戦で昨年まで所属していたフィラデルフィア・
フィリーズと対戦。キャンプ地であるフロリダ州クリアウォーターのファンから暖かい拍手を受けた。
セントピーターズバーグ・タイムズ紙が伝えた。
バールは1998年のドラフト1巡目・全米1位でフィリーズに入団し、2000年にデビュー。毎年30本塁打・
90打点前後の安定した成績を残していたが、数字以上のインパクトを持たず、また情熱的な性格や
プレイスタイルでないことから、ブルーカラーが多いとされるフィリーズファンから容赦なくブーイング
され続けていた。しかし昨年はフィリーズの世界一に主軸として貢献し、優勝記念パレードでは大歓声を
浴びるまでに。そしてそれを置き土産にシーズン終了後FAとなったバールは、ワールドシリーズで
対戦したレイズへ移籍した。
この日フィリーズのスプリングトレーニング地にレイズの一員として乗り込んだバールは、現地のファンから
暖かい声援を受けた。試合前にはビジター側ダグアウトにバールのサインを求めるフィリーズファンが
殺到し、試合が始まってもバールが打席に入るとスタンディングオベーション。これにはバールも感激し、
「このファンの反応は俺にとっては特別なもの。忘れられないよ」と語った。
4月3日・4日には、フィリーズの本拠地球場であるペンシルバニア州フィラデルフィアのシチズンズ・バンク・
パークでオープン戦が控えている。また、同月8日に行われるフィリーズのチャンピオンリング贈呈式にも
バールは出席する予定だ。このとき、フィラデルフィアのファンはフロリダのファンと同じようにバールを
歓声で迎えるのだろうか。
(文:神奈川県町田市民φ ★)
ソース:Phillies fans give warm reception to new Tampa Bay Rays DH Pat Burrell
http://www.tampabay.com/sports/baseball/rays/article980127.ece バールの成績はこちら:
http://www.baseball-reference.com/b/burrepa01.shtml