>>506の全文。
http://www.zakzak.co.jp/spo/200902/s2009022823.html 日に日にエスカレートするばかりのWBC日本代表を巡る騒動劇。が、メジャーリーグ通
の球界関係者はこう一刀両断する。「連覇だと騒いでいるのは日本だけ。WBCはあと1回
くらいやるのが限度で、消滅するのでは…」と冷め切っている。そのワケはといえば…。
(夕刊フジ編集委員・江尻良文)
「辞退による選手の変更問題でも、ルール通りにきちんとやっている国は日本だけだ。
辞退者続出の米国だけでなく、他国もいいかげんそのものだからね。そもそもメジャー
リーガーたちは、WBCをオープン戦くらいにしか受け止めていない。だからケガを恐れて
スーパースターは出てこない。当然、米国のメディア、ファンも全然騒がない」
こう具体的に楽屋事情を明かす。しかも、過剰気味のWBC人気の日本でも、実は問題
がないワケではないという。WBC景気は一部のもので、肝心要の機構側は潤っていない
というのだ。
連日4万人を超えるファンが殺到した日本代表候補選手の宮崎合宿から始まり、巨人
との練習試合2試合、京セラドームで行われた豪州代表との強化試合の2試合も満員。
日本代表選手が移動の新幹線ホームで立ち往生する騒ぎまで起こっている。1週間の
宮崎合宿の経済効果は「100億円」と東国原宮崎県知事が言えば、WBC日本代表の
経済効果は550億円規模という試算まであるという。
しかし、宮崎合宿の練習見学、巨人との練習試合観戦は無料、豪州との強化試合は
売り興行…。日本代表チームを送り出す側の日本プロ野球組織(NPB)の収入と支出を
差し引きすると、黒字になるどころか、人件費、選手の高額保険料などでトータルすれば、
持ち出しになるとか。
「ハッキリ言って、WBCでもうかるのは主催の大リーグ機構(MLB)と大リーグ選手会だけ。
後はジャパンラウンドの主催を委託されている読売も損はしないでしょうが」というのが、
WBCの台所事情だという。
「MLB側が3月という期間にこだわる以上、投手の投球イニング制限はなくならず、真の
世界一決定戦などにはなりようがない。しょせんは花相撲、あきられて、消えていく運命に
ある」。果たしてその言葉通りになるのかどうか、ジックリと事の成り行きを見守るしかない。