【野球】「王さーん、カムバーック!」 SBのキャンプ動員数が10日間で昨年より5万2千人減の訳は?(ゲンダイ)
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先読み博士▲▲φ ★:
「王さーん、カムバーック!」
ソフトバンク
●10日間でファン5万2000人減のワケは
圧倒的人気を誇っていたのも今や昔のことだ。宮崎で行われているソフトバンクの
キャンプの観客数が激減している。
キャンプインした1日から12日までの間、2日の休養日を挟んで9万4400人。
1日平均9000人だが、スタンドはいつもガラガラだ。今年の宮崎市内は天候も
悪くなく、連日10度以上の暖かい日が続いている。それでも昨年の10日間の数
(14万6400人)に比べて、実に5万2000人もファンが減っている。そんな現象は
12球団でここだけだ。
ファンがソフトバンクのキャンプに足を運ばなくなった理由はさまざま考えられる。
折からの不況や昨季最下位になったことによるファン離れ、注目選手の不在。
イチローや松坂などがいるWBC代表候補の合宿が市内にあるサンマリン球場で
16日から行われること等々。しかし、最も大きな理由は王監督(現球団会長)の
勇退だろう。
王前監督は95年にソフトバンクの前身、ダイエーの監督に就任。その後14年間は
ホークスの顔だった。ホークスに来てからの3年間は連続Bクラス(5、6、4位)と低迷。
ファンの怒りを買い生卵をぶつけられる屈辱的な事件もあった。それでも九州唯一の
プロ球団を見捨てず、99、03年には念願の日本一になり、九州のファンに感動を与えた。
負けて腐らず、勝っておごらない人間性は若いファンの心をもとらえ、王監督を
理想の父親像、上司像に挙げる人も多い。そんな王監督のいないキャンプに
ファンは魅力を感じないのだろう。
後任の秋山監督は現役時代は確かにスター選手だったが、「話す内容がつまらない」
と、スポーツ紙もテレビも派手に扱えず困っているという。ファン離れは秋山監督だけの
せいではないが、それにしても「世界の王」との落差はあまりに大きい。
日刊ゲンダイ (2009/2/13)
※記者自身が確認