東南アジアバスケットボール連盟(SEABA)は今年9月より、ASEANバスケットボールリーグ(ABL)を
実施することを発表した。
同リーグは、マレーシアの格安航空会社エア・アジアを創設したトニー・フェルナンデスCEOと
インドネシアでメディア会社を経営するエリック・トヒル会長の共同出資によって設立される。
シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピンなど東南アジア諸国から8チーム以上の
参加を予定しており、ホーム・アンド・アウェー方式のリーグ戦と上位チームによるプレーオフで
優勝チームを決める。1チームの運営資金は、年間100万〜200万シンガポールドル程度と見られている。
エア・アジアは2007年からプロバスケットボールチーム「シンガポール・スリンガーズ」の
メーンスポンサーとなっており、フェルナンデスCEOが同チームの会長を務めている。同チームは
2006年から豪州リーグに参加していたが、昨年2月に脱退。2008-09シーズンは東南アジアや豪州から
対戦相手を招待して試合を行う「スリンガーズ・チャレンジ・シリーズ」を開催した。同シリーズは
11試合を行い、8,000人を超える観客を集めるなど好評を博していた。スリンガーズはすでに
新リーグへの加盟を表明している。
新リーグの会長に就任したフェルナンデスCEOは「東南アジア諸国間のスポーツにおける
ライバル関係を考えれば、ABLは多くの観客を動員することができると信じている。東南アジア出身の
バスケットボール選手を育成していくことで、各国のファンが心から応援できるチームを作っていきたい」
と話す。
現在スリンガーズは選手の大半を豪州出身選手が占めているが、新リーグに加盟する際には所属選手の
半分以上をシンガポール人で構成するとしている。同チームでは、シンガポール・バスケットボール協会と
提携して選手選考のためのトライアルを近日中に開催する。
ソース
http://singapore.keizai.biz/headline/4661/