【野球】日本プロ野球組織の“独立リーグ抜き”の動き、共存こそが隆盛へのカギ
1 :
翠薔薇φ ★:
過去4年でセ・パ両リーグの12球団が加盟する日本プロ野球組織(NPB)にドラフト指名された独立リーグ出身者は、
育成枠を含め21選手。球界の『次代の選手育成』の観点に立ってみれば、
企業スポーツの衰退傾向を受け、独立リーグの存在価値は、年々高まっているといえる。
ただ、NPBへ進む選手を育てることが、独立リーグ設立の目標とはいえ、現状は独立リーグのトップ選手がNPBへ吸収されるだけ。
そのアンバランスな流れを是正するため、昨季は北信越ベースボール・チャレンジ(BC)リーグの福井、
今季は関西独立リーグの紀州で指揮を執る元阪神の藤田平監督は、共存関係を確立する方策に「NPBと独立リーグのタイアップ」を提案している。
たとえば、NPB球団から、若手の複数選手を独立リーグ球団へ派遣、コーチ陣も、若手の視察で定期巡回する。
独立リーグの選手には、真のプロの実力を間近に感じ、コーチから指導も受けられる絶好の機会になる。
地元ファンにも“おらが球団”で汗を流したNPB選手が一軍で活躍すれば、より親近感がわくだろう。
NPBの一軍選手が、提携の独立リーグ球団で調整出場すれば、集客にもつながる。
「二軍で試合に出られない選手も多いわけだし、NPB側も考えてほしい」と藤田監督。
相乗効果が見込まれる動きを、現場側は渇望しているのだ。
>>2以降に続く
2 :
翠薔薇φ ★:2009/01/30(金) 19:06:18 ID:???0
ところが、肝心のNPB12球団の足並みがそろわない。2007年10月1日のNPB実行委員会で、
ロッテ・瀬戸山隆三球団社長は、08年に四国・九州アイランドリーグ(IL)の徳島に自球団の育成選手を派遣したい構想を発表したが、
他球団の同意を得られず、その後の議論も「進んでいないどころか、後退していると思う」と瀬戸山社長。
野球協約の「日本プロ野球育成選手に関する規約」の第8条には「球団は実行委員会の承認を得た上で、
育成選手を日本国内の独立リーグに所属する球団に一定期間派遣することができる」(抜粋)と記されている。
つまり、ロッテの構想はその気になれば実現可能。
瀬戸山社長はアマ側に構想を説明する機会が2度あったというが「わかりましたとは言い難い」との返答を受けたという。
見方を変えれば、NPBが獲得したアマ選手を「独立リーグへの還流」とも映るだけに、反発するアマ関係者が少なくないわけだ。
しかし、育成選手14人を有するロッテにとっては、実戦の場を増やすことが、球団の育成方針を左右する重要課題だ。
そうした中、イースタン・リーグは、育成選手の選抜チーム「フューチャーズ」を構成、各球団の二軍と対戦し、
選手強化を進めるなど、NPB独自の育成方針も実行し始めている。
「野球界として、連携がなさ過ぎるね」と瀬戸山社長。選手育成において、
NPBとの相互交流が独立リーグに与えるプラス効果は大きい。NPBの“独立リーグ抜き”の動きに取り残されぬよう、
共存の関係を築くことこそが独立リーグ隆盛へのカギを握るといえそうだ。
記事元:【プロ野球独立リーグ(5)=完】NPBと共存。相互交流を(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/090130/bbl0901301439002-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/090130/bbl0901301439002-n2.htm