【野球】通学路見守り、家庭訪問・・・地域活動やイベントも観客動員に即効性見えず、プロ野球独立リーグ

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1翠薔薇φ ★

 独立リーグで、常に強調される理念が『地域密着の球団経営』だ。
各球団は地域との交流を重視したイベント、ボランティア活動を通して球団の存在意義を高め、
ファンの関心を呼ぼうと懸命の努力を重ねている。

 「ここで野球をやる環境を与えてもらっている。
選手には、そのお返しという考えでやっていきなさいと言ってます。
でも、われわれの球団にとって、こういう活動こそが“命綱”だとは思っています」

 そう語るのは福井の清水昌勝球団社長。北信越ベースボール・チャレンジ(BC)リーグに参入1年目の昨季、
主催した36試合のうち、試合後の野球教室を20回開いた。
小学校の登下校の際にはユニホーム姿の選手たちが輪番で通学路に立ち、安全確保の監視役を務めた。
さらには子供のいる家庭を選手たちが訪問、一緒に夕食を囲み、親交を深めるプランも実行された。

 「小さいことから、しっかりとやっていかないと、地域に受け入れてもらえない」
と語るのは四国・九州アイランドリーグ(IL)福岡の江口信太郎球団代表。
福岡も福井同様、選手たちが登下校時の見送りで通学路に立つ。
試合前は球場前でファンを出迎え、試合後は見送り、
サインや写真撮影に応じるのは両球団とも、もはや当たり前の光景になっている。

 それでも、参入初年度の昨季の観客動員は、福井も福岡も各リーグのワースト2位。
多様な地域貢献活動やイベントを展開しながらも、
観客動員に直結する即効性が見えてこないというジレンマは、否定できない。

>>2以降に続く
2翠薔薇φ ★:2009/01/30(金) 18:48:56 ID:???0

 関西でも、各球団が地元の小・中学校に選手たちが出向き、野球教室を開催し、選手と子供たちとの触れ合いの機会を増やしている。
また神戸や明石では、球場近隣の地元商店街とタイアップ、試合当日に球場周辺に屋台を出店するなど地域を巻き込んだイベントを打ち、
野球以外にも楽しめるという仕掛けで、球団への親近感を高め、観客動員につなげようとしている。

 ただ、福井県全体の人口81万人(昨年12月1日現在)に対し、神戸市は153万人(今年1月1日現在)。
前述の選手が子供たちと夕食を取る福井の“家庭訪問”の企画に「そこまでやってらっしゃるんですね」と神戸の廣田和代球団社長は驚く。
神戸で同じ企画をするには単純計算とはいえ、対象者は福井の倍、選手の労力も掛かる時間も倍。
都市部では、恐らく実現困難な企画だろう。

 密接なファンとの交流を通し、地域に根付くための、懸命な努力を続けている地方リーグ。
地域と住民とのきずなが、地方に比べて希薄といわれる都市部で、関西の4球団はいかにして、地域密着を図るのか−。
その“独自の方策”を、早く見いだす必要がある。

記事元:【プロ野球独立リーグ(4)】通学路見守り、家庭訪問
ttp://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/090129/bbl0901291437000-n1.htm
ttp://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/090129/bbl0901291437000-n2.htm