女優の平愛梨(24)が3部作の映画「20世紀少年―第二章―」(31日公開、堤幸彦監督)で
ヒロインの遠藤カンナ役を演じる。
「後悔のない人生にしたかった。区切りを打とうと思い、すべての力を注ぎました」。
最終選考では、数年間伸ばし続けた髪の毛を40センチカットし、そのかいあって3000人の中から抜てき。
興収39億円を突破した前作から5か月―。
「引退」をかけたラストチャンスで大役をつかみ取ったシンデレラガールが思いを語った。
合格を知り、平は何度も大粒の涙を流した。
現実を理解できないほど喜んだ。
今作では物語の重要な役割を担うカンナを熱演。
その瞳の輝きは、役柄同様に印象的で吸い込まれてしまいそうだ。
安室奈美恵(31)にあこがれて芸能界入りした平は、映画「ドリームメーカー」(99年)のヒロイン役でデビュー。
明るい未来が待っているかのようにみえたが、現実は甘くなかった。
その後はオーディションを受けては落ち、受けては落ちの繰り返し。
「1年に1本か2本、ドラマや映画に出るか出ないかのペースで…」気がつけば、デビューして10年近くがたっていた。
事務所のレッスン教室で学んでいたが、周りは自分より年下の10代ばかりに。
「レッスンばかりで『何か資格を取って次の道を』と思い始めていた」
オーディションに「すべての力を注いだ」と話した平愛梨
引退も視野に入れ、第2の人生を歩もうかと揺れていたとき「20世紀―」のオーディションに巡り合った。
「後悔のない人生にしたかった。区切りを打とうと思い、すべての力を注ぎました」
最終選考前夜には、役柄に近づくため髪の毛を40センチカット。
できる限りの手段を尽くし、ラストチャンスをつかんだ。
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