【野球】巨人は原を切りたいのか? 井口ロッテ入りに原歯ぎしり…背景に育成優先や経営悪化も(ゲンダイ)

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2先読み博士φ ★
>>1の続き

 「球団の経営事情も関係しているのではないか。頭打ちの観客動員、視聴率の
低迷に伴う放映権料の落ち込みなどで、球団の収益は下降線をたどっている。
そこへ持ってきて、昨年11月に系列の日本テレビが中間決算で37年ぶりとなる
赤字に転落した。巨人と日本テレビは営業的にも協力関係にある。地上波での
中継数こそ減少の一途ですが、中継試合数に関係なく一定の放映権料を巨人に
納めている。60億円とも70億円ともいわれますが、日テレはそうした協力関係
も見直さざるを得ないでしょう。巨人もかつてのように、ジャブジャブと補強費を
使えない環境になりつつありますからね」(読売関係者)

●「勝負の任期は1年」

 とはいえ、ロッテが井口に提示した条件は年俸で1億8000万円。3年契約でそこ
に出来高がついてはいるが、巨人に払えない金額ではないだろう。営業成績が悪化
しているとしても、巨人にはまだ、年間で200億円を優に超える売り上げがあるのだ。

 井口を欲しかった原監督は自身のホームページで「ジャイアンツの歴史を振り
返ってみても、こんなに補強しなかった年はなかった。そういう面では大きな不安
があります」と2度にわたって吐露している。井口のロッテ入りで図らずも原監督と
球団の温度差が明らかになったが、噛み合わないのはこの井口の件だけではない。

 期待のドラフト1位、高卒大型内野手の大田(東海大相模)の育成を巡っても、
意見の齟齬(そご)が表面化している。「3年で一人前、最低でも2年はかかる」
と、じっくりダイヤの原石を磨くとする原監督に対し、球団トップの滝鼻オーナーは、
「なるべく早くスーパースターになって欲しい。2年かけて一人前になるのではなく、
1年で一軍に定着するくらいでやらないと」と、注文を出しているのだ。

 WBCの監督を押し付けられた上、補強にも動いてくれない。加えて、15日の
スタッフミーティングでは、このオフに新たに3年契約を結んだにもかかわらず、
「勝負の任期は1年。今年は球団創設75年。重みを感じる必要がある」と
日本一を厳命された原監督。

>>3以降に続く