年明けの中山開催は早くも最終週。
ラストを飾る伝統のG2「第50回アメリカジョッキークラブカップ(AJC杯)」で重賞初制覇を狙うのがメイショウレガーロだ。
3歳春以降の低迷から完全脱出。肉体面、精神面ともに充実ぶりを示して大一番に挑む。
また、若竹賞に出走予定の弟分・3歳馬メイショウパルマも春のG1戦線を見据えた重要な一戦。
サムソンが抜けた“メイショウ軍団”の大将を目指し、2騎がダッシュをかける構えだ。
眠っていた素質が目覚めつつある。3歳時は京成杯2着、皐月賞5着などクラシック戦線で活躍したメイショウレガーロ。
その後も重賞戦線にトライし続けたが、思うような成績を残せなかった。
だが、降級で再出発となった昨夏の函館・洞爺湖特別で復活V。
続く函館記念は逃げて失速したものの、勝ち馬から0秒5差9着に踏みとどまった。
その後の札幌記念、レインボーSは勝負どころで進路をふさがれ、満足に追えないままの敗戦。
うっぷんを晴らすように、本来の先行策で昨年暮れのグレイトフルSを快勝。再びオープン馬に返り咲いた。
「気持ち悪いくらいに具合がいい。出来だけならデビュー以来一番と言っていい」。
普段の調教をつける小島良助手にも笑顔が絶えない。
「以前は軟弱なタイプだったけど、最近は調教で乗っていても凄くパワーを感じる。
荒れて時計の掛かる今の中山の馬場も合うと思うよ」とトーンは上がる一方だ。
父マンハッタンカフェも、かつて小島太厩舎が管理したG1馬。「頭の高い走法がお父さんそっくり」と同助手は話す。
マンハッタンカフェ産駒+「メイショウ」+小島太厩舎と言えば、AJC杯当日の日曜中山9R若竹賞に、
クラシック候補の呼び声高いメイショウパルマも出走する。
パルマの稽古も担当する同助手は「性格がそっくり。普段はガチャガチャして、まともに歩けないのに、
いざキャンターを始めると乗り味抜群。
走っていた方が落ち着くタイプ。あまりに似ているから、時々どっちに乗っているか分からなくなるくらい」と笑う。
復活した素質馬レガーロと将来性豊かなパルマ。狙うはもちろん同日V。
大黒柱サムソンが退いたメイショウ軍団だが、後継候補は着実に育っている。
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2009/01/21/01.html