巨人、年間指定席販売“大苦戦”
月刊誌に広告、飲食店に電話攻勢
「中央公論」2月号で原監督の写真が掲載された見開きページを見て、驚いた
人も少なくないのではないか。一瞬、巨人の記事かと思われたが、実は東京ドーム
の巨人戦年間指定席の広告記事だ。「読売ジャイアンツ シーズンシートセンター」
の担当者は「雑誌などで募集記事を掲載することはたまにあります」と言うが、
ホームページ上で募集を始めたのは昨年9月。4カ月経っても、どうやら売れ行き
が芳しくないようで、営業担当者は飲食店などに「巨人のシーズンシートを買い
ませんか?」と電話をかけまくっているという。
東京ドームの巨人戦の年間指定席は、毎年継続更新となるのがほとんど。
バックネット裏の「スターシート」、バルコニースタンドの「ロイヤルウイング」は年間
63試合で100万円を超える高額シートだが、それでも従来は企業が営業用や
接待用に購入することが多く、この2つはほとんどキャンセルが出ないとされていた。
それが、近年の巨人人気の衰退と世の中の不景気が直撃。今のところ、
空きがないのはロイヤルウイングだけで、スターシートの三塁側をはじめ、
その他の11種類のシーズンシートはすべて空席がある状況だという。
3年前からは「お客さまのニーズに合うように」(シーズンシートセンター担当者)
と安価な“バラ売り”「シーズンシートパック」も開始。10試合のパックが6種類、
平日31試合や週末30試合のみのパックも売り出されている。
「巨人が強ければ客が入る」といわれるが、昨季は13ゲーム差を逆転しての
リーグ連覇という劇的な展開だったにもかかわらず、観客動員数は主催72試合
で1.2%減少した。
かつては「プラチナチケット」と呼ばれ、入手困難だった巨人戦のシーズン
シート。「強いだけ」ではますます巨人ファンは離れていくばかりだろう。
▽ソース ゲンダイネット 有料携帯サイト(全文見れます) 2009/1/16
http://v.gendai.net/charge/baseball/body.php?id=31870&t=040&hs=08ab ※駅売店、コンビニなどで日刊ゲンダイを購入しても同じ記事が見れます