【サッカー/地域リーグ決勝】「もっとできたはず」讃岐の羽中田監督

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1サザビーφ ★
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jleague/headlines/20081123-00000017-spnavi-socc.html

地域リーグからJFLへの昇格チームを決定する全国地域サッカーリーグ決勝大会(以下、地域決勝)は
23日、1次リーグ2日目が各地で行われた。高知・春野運動公園球技場では注目の一戦、
カマタマーレ讃岐(四国)対V・ファーレン長崎(九州)が行われ、2−0で長崎が勝利した。

共にBグループの初戦に勝利し、沖縄の石垣島で行われる決勝ラウンド(11月28〜30日)に
進出するためには、絶対に負けられないこの試合。当然、それぞれの地元メディアも多数、
会場に詰め掛けていたが、驚くべきは讃岐目当ての取材陣の多さである。このチームの話題の中心は、
選手ではなく、今年からチームを指揮する羽中田昌監督だ。
S級ライセンスを持ち、テレビの解説者としても有名な理論派の羽中田氏が、四国リーグ所属の
クラブの監督に就任したことは、地元・香川のみならず全国的にも話題となった。格上と
目される長崎に対して、讃岐がどんなサッカーを披露するのか。石垣島への切符を懸けた戦いは、
羽中田監督の1年間の指導の成果が試されるゲームでもあった。

しかし、この日先制したのは長崎。FW有光亮太が竹村栄哉とのパス交換をはさんでドリブルで持ち込み、
きれいに流し込んでネットを揺らす。前半4分。讃岐の守備陣に、まだ硬さが取れない時間帯での、
あっけないゴールだった。長崎は前半33分にも、竹村、有光とつないで、最後は福嶋洋が
ドリブル突破から追加点を奪う。讃岐は反撃の糸口をつかめぬまま、2点のビハインドを負って
ハーフタイムを迎えた。

[続きます]
2サザビーφ ★:2008/11/24(月) 00:00:09 ID:???0
[続きです]

後半になると、讃岐のサッカーが見違えたようによくなる。最終ラインを極端に高くし、
中盤でのプレッシングとポゼッションの意識を高め、次々とチャンスを演出していく。とりわけ、
チャレンジとカバーを繰り返す守備ラインは完成度が高く、長崎の裏への侵入をほぼ完全に封じていた。
長崎は、前半こそ9本のシュートを放っていたものの、後半はわずか1本。エースの福嶋がけがのため、
前半途中で退いたことを差し引いても、讃岐のディフェンスは特筆に値すると言えよう。ただし、
前線での決定力を欠いた上に、3枚の交代カードを切った後に負傷退場が出る不運もあり、
スコアを縮めるまでには至らず。結局、2−0のスコアのまま長崎が勝利した。

試合後の会見で、羽中田監督は「もっとできたはず」と、悔しさをにじませながら語った。
「もっともっとポゼッションはできたんじゃないか。それができる力を持っているし、積み上げて
きたものは通用すると思うんですけど、でもそれができなかった。選手たちが持っている力を
出し切ってあげることができなかった。そこの部分は、監督として考えていかないといけないと思います」

一方、長崎の東川昌典監督は、高校時代にナショナルトレセンの合宿で「同室だった」という羽中田監督に、
力強いエールを送った。
「カマタマーレは丁寧ないいサッカーをしていたと思います。結果については、続けていくしかない。
サンフレッチェ広島のサッカーみたいに、続けることで勝利につながると思います。その意味で、
カマタマーレはきっと、強くなると思います」