【テレビ】TBSと日本テレビが“細木争奪戦”を繰り広げ年末年始特番で復帰予定だった細木数子の誤算 (ゲンダイネット)

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137名無しさん@恐縮です

『細木数子―魔女の履歴書』
                    溝口 敦
                    講談社 (2006/12)


細木数子は1938年4月4日、民生党員外団(いわゆる政治ゴロ)の
細木之伴の子として生まれ、本妻と妾が同居する家で育った。

家は、いわゆる「青線地帯」にあった。街娼が立つような町である。
数子は売春の斡旋で金をため、次々と喫茶店、スナックなどの店を出し
商売に目覚めていく。
夜の仕事の関係で、暴力団関連の人間とつながりを持つようになる数子。
滝沢組組長、滝沢良次郎と関係を結び、その後に生涯連れそうことになる
堀尾昌志と出会った。堀尾は小金井一家総長という人間である。

やがて「政界、芸能界、暴力団にパイプを持つミニフィクサー」とされる安部
正明氏の家に出入りし始めた数子は、蓄財の原点になる島倉千代子との出
会いを果たす。
島倉千代子の興行権を握り、そのギャラをほぼ掠め取り、なおかつマンション
まで奪い取った。
島倉にも非があるだろうとは思うが、カモを見つけると徹底的に利用するその
暴力団的な手法にはため息しか出ない。

やがて歴代首相の指南役だったという安岡正篤氏と結婚をする(これは痴呆
の始まった安岡氏をだましたものに近いという。遺族と法廷闘争へ)安岡氏が
四柱推命という占いに詳しかったことから、数子は彼を宣伝材料に使うことが
できた。
細木数子はその生涯でまともに占いの勉強をしたことがないという。有名人の
名前を挙げているが、皆、細木を弟子にしたことはないと言っている。ちなみに
彼女の占いは「的中率34%、はずれ率64%」なのだそうだ。
もっとも占いは彼女にとっては商売への入り口なのだとか。講演会を開き、10万
円もする個人鑑定へ客を誘導し墓石を買わせる。
彼女の年収は24億円になると本書では推定している。

テレビで芸能人に暴言を吐いても、暴力団の人脈が怖くて反論できないのが実情
なのだそうだ。
著者も、暴力団から執筆を控えるよう圧力を受けたと書いている。