http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_date1&k=2008102000757 サッカーのドイツ1部リーグで、今季初昇格を果たしたホッフェンハイムが
2位と健闘している。快進撃の背景には、資金力とそれを生かす
ビジネスセンスがある。
ドイツ南西部のジンスハイムを本拠地とし、創設は1899年と古い。
しかし、1990年代初めまでは国内8部リーグのアマチュアチームに
過ぎなかった。流れが変わったのは、地元出身で、ドイツのIT(情報技術)
大企業SAPの創設者の一人、ホップ氏が資金援助を始めてから。クラブは
2006〜07シーズンに2部昇格、その後1年で1部に上り詰めた。
ここまでなら、資金を生かした「夢物語」。堂々たる戦いを可能にしている裏に
は、単純に選手補強のみにお金を使っていない戦略がある。
まずスタッフの充実。06年にシュツットガルトなどを率いた名将ラングニック監督を
招聘(しょうへい)。メンタルコーチはドイツ代表でもコーチを担当する
ヘアマン氏が務める。
育成部門設立など環境整備にも力を注ぎ、育成責任者には、もともとサッカーと
は無縁ながら、最新科学トレーニングに造詣が深い元ホッケー代表監督の
ペータース氏を任命。指導や対戦相手の分析に、スポンサーの技術を使った
データ解析を導入するといった具合に、企業を成功に導いた戦略をふんだんに
取り入れている。
18日のハノーバー戦は5−2の逆転勝ち。指揮官は「選手たちは素晴らしい
巻き返しを見せた」と手応えを深めている。(ロンドン時事)
(2008/10/20-19:12)
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