司令塔・相川も怒りの退団? 横浜・大矢“粛清”の嵐
エース三浦もFA行使か
指揮官の残留が司令塔の流出につながる?! セ・リーグ最下位独走の
低迷から再建を目指す横浜。大矢監督は来季続投が決まっているが、
これがFA戦士の動向に大きく影響を与えているというから、心配だ。
「このままじゃあ、お先真っ暗。来年も今年の繰り返しだよ…」。
重苦しい空気が漂う横浜から、こんな声が漏れ伝わってくる。
球団は来季に向けたチーム再建策を模索中。若返りを図るために石井琢、
鈴木尚ら1998年V戦士はじめ、小関、入来ら計9選手への戦力外通告を
断行した。さらに不振に終わったヒューズら外国人助っ人6選手も来季契約を
結ばず、すでに決まっているだけで15選手がユニホームを脱ぐ。
粛清の嵐は、これだけにとどまらない。大矢監督続投の一方で、首脳陣からも
弘田ヘッド、斉藤投手コーチ、青山外野守備コーチ、高橋走塁コーチの4人が
引責退団となることが決まった。これに対し、チーム内は憤懣(ふんまん)
やるかたなしといった状態だ。
「やっぱりおかしいよね。選手もあんなに切って、腹心のコーチ陣もクビになって
いるのに、何で監督は続投するの? 大矢さんと弘田さんは莫逆(ばくぎゃく)
の友。『アイツがクビならオレも』ってことになるんじゃないのかな。弘田さんは
選手ウケはよくなかったけど、選手たちは『ひどすぎる』って怒っているよ」と
球団関係者はいう。
監督を残して、大量の選手、首脳陣がクビにする球団の方針が、FA組の動向に
大きな影響を及ぼしている。特に司令塔・相川の他球団流出につながりかねない
状況だ。当初は捕手の補強が急務のソフトバンクから熱視線を受けて心が
揺れていた相川。チームの低迷に責任を感じて一時は残留の方向だったが、
今回の不条理な粛清で再び迷いが…。
>>2以降へ続く