サッカーJリーグ2部(J2)ベガルタ仙台の名川良隆社長(66)が今月限りで辞任する意向を固めた
ことが12日、分かった。経営改革に道筋を付けたことなどが理由とみられる。
19日の取締役会で正式に表明し、了承を得る。後任には宮城県内の経済人の名前が浮上している。
名川社長は仙台市環境局長、ガス事業管理者などを経て、
J2に降格が決まった2003年12月に社長に就任した。
現在は5期目。任期は今年12月末まで残しているが、
新体制が来季に向けて十分に準備できるよう配慮したもようだ。
在任中は、多額の累積債務を抱えたクラブの経営健全化とJ1復帰に向けたチーム強化に着手。
経営面では、今年5月に資本金23億円の約8割を取り崩して約18億7400万円の
累積債務を解消する無償減資を実施。6月から旧社名の「東北ハンドレッド」を変更し、
チーム名と統一するなど経営改革に力を注いだ。
しかし、チーム強化では毎年のように監督を代えるなど一貫性を保つことができず、在任中の昇格はかなわなかった。
J2で5年目となった今季は、手倉森誠監督をヘッドコーチから昇格させ、外国人選手に頼らない
“純国産”路線で臨んだが、7、8月に1勝6分け2敗と失速するなど不振。
元ブラジル23歳以下代表のナジソンらを補強して立て直しを進め、
第34節を終えて12勝13分け6敗の5位とJ1下位との入れ替え戦に進める3位湘南を勝ち点3差で追っている。
2008年09月13日土曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/09/20080913t14052.htm