【高校野球】振ってナンボの戦略 「見逃し厳禁」 常葉菊川

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1THE FURYφ ★
常葉菊川のエース戸狩が投打に逆転の流れを作った。1点を追いかける5回、
2死満塁から登板。押し出し四球を与え1点を失ったが、後続を打ち取るとその裏、
無死一、二塁から三塁手の前へ、絶妙のバントを決め好機を広げた。(記録は犠打とエラー)。
9回には再び登板。相手の反撃をしのぎ、「智弁に勝てたことがうれしい。
すごい迫力だった」と笑顔を浮かべた。

4季連続の甲子園で「強打」のイメージを植え付けた常葉菊川には不文律がある。

「見逃し厳禁」

「まず、振ってこい」が佐野監督の方針だ。杉本部長がその理由を説明する。
「球数を放らせて見るより、バットを振った方が、タイミングがより合うと思うんです」

「強打」では一日の長がある智弁和歌山との一戦。常葉の打者は初球からどんどん振った。
1回の4人は全員初球をフルスイング。5回1死満塁で代打で出た北島が言う。
「普通にストライクを見逃すより投手は怖いはず」。空振り三振も、どこか誇らしげだ。

地方大会から通算して9試合で64点を取った。うち、5回以降に挙げたのは50点。
ちょうど打順が二回りする頃には、確実に相手投手をとらえている。
打席に立てば、フルスイング。バットを振れば、何かが起こる。

http://www2.asahi.com/koshien/column/nessen/OSK200808170010.html