【競馬】関屋記念(新潟・G3) マルカシェンク(福永)が外から差し切り2年10ヶ月ぶり2度目の重賞制覇

このエントリーをはてなブックマークに追加
28名無しさん@恐縮です
姉さんはひどい。僕がトップオブツヨシなのを知っていて、わざとナイアガラするんだ。
今日も、風呂上りのあられもない姿で僕の前をうろつく。
「服着ろよ」
「なに照れてんの、姉弟じゃない」
そう言いながら、わざと体を押し付けてくる。バスタオル越しに、姉のアペリティフが伝わってきた。僕の中で何かが弾けた。
「あっ」
床に押し倒された姉が、恐れとフサイチリシャールを湛えた瞳で睨む。僕はベルトをはずしにかかった。
「なにするつもりよ!まさか・・・・エイシンを」
「決まってるじゃないか、テンリューするのさ!」
「いや!」
「うそだ!ホントは姉さんだってエイシンテンリューされたいんだ!アドマイヤムーンがパッシングマークするくらいに!」
姉はいきなりしがみついてきた。熱い。そして僕の耳にこう吹き込んだ。
「それがいい!それがいいの!ずっと前からエイシンテンリューされたかったの!アドマイヤムーンがパッシングマークするほど!
ロジックが、ドリームパスポートできなくなるほど!」
姉もはじめてだった。ぎこちなさは、情熱が補った。
マルカシェ!
「ンクっ」
マルカシェ!
「ンク・・・・」
けれどいつしか、トーホウア!
「ラン!」
そしてついに、サクラメ!
「ガワンダー!!!」

ドアの向こうから、かすかに荒い息が漏れてきていた。妹が僕らのエイシンテンリューを覗きながらジャリスコライトに耽っていたのだ。
姉は僕に目配せした。怪しい光が宿っている。そして言う。
「あした、何時に帰ってくる?」
僕らの明日に待つのは、メイショウサムソンか、それともフサイチジャンクか。