7月31日、ロサンゼルスのデニス・ザイン市議会議員の主催で、深刻化しつつあるハリウッドスターに対する
パパラッチ攻勢の対策を議論する公聴会が行われた。ウエストハリウッドやマリブなど有名人の多い地域の
当局関係者を始め、パパラッチサイドの写真エージェント、そして有名人サイドからは、ジェニファー・アニストンと
の密会をパパラッチされているミュージシャンのジョン・メイヤー、俳優エリック・ロバーツらが出席した。
パパラッチによる被害は、最近では単なるプライバシー侵害にとどまらず、暴力を伴う事件に発展することが
多くなっている。今年に入ってからも、マリブでサーフィン中のマシュー・マコノヒーを撮影しようとしたパパラッチと
サーファーたちとの乱闘騒ぎや、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットの南仏の城でパパラッチがボディガードに
殴られる事件が起きている。
パパラッチをハイエナと呼ぶザイン議員は規制推進派であり、公聴会でもセレブ専用緊急電話の設置や
パパラッチをライセンス制にすべきなど様々な案が出されたようだが、どうやら規制化への前途は多難なようだ。
この日出席したロサンゼルス市警のウィリアム・ブラットン本部長は、対策案のほとんどが強制力を
持たないものだと一蹴、さらに有名人だけが特別に保護されることに対して不快感を示した。
ブラットン本部長は、公聴会後に個別に開いた記者会見で、「パリス・ヒルトンもこの街を離れ、
リンジー・ローハンはガールフレンドを見つけて、ブリトニーも最近ではまじめにやっているようだから、
パパラッチも関心をなくしてクールダウンするだろう」とも発言。
写真エージェントも、「パパラッチに対処するのもセレブの仕事の一部」だと語り、
パパラッチのおかげで利益を得ている人間が多いことを指摘した。
http://eiga.com/buzz/20080801/18