【文学】筒井康隆氏がブログ開設、「老作家の日常と心境を、面白がって読んでもらえればさいわいです」
517 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/29(日) 16:57:43 ID:+k2cQJmJ0
>>507 あんなを70歳過ぎた爺さんが書くなんてな。
体に気をつけて(といっても喫煙は絶対にやめないだろうが)、
もっと頑張って欲しい爺さんだ。
左京さんも頭はしっかりしてるんだが、体力の衰えが酷いからなぁ・・・
>>502 大江健三郎と山口昌男とのコンビが純文学に方法論(ロシア・フォルマリズムやら)を
持ち込んだのも大きかったと思う。筒井は本質的にマジメだから、
自分も勉強しなくちゃと思い、読み漁った(その備忘録みたいなのが
「文学部只野教授」)。マジメなのは結構だが、小説はドンドン詰まらなくなっていった。
南米文学に走ったのも大江の影響が強いと思う。
老人になっても若いときと同じ作品が書けるわけないし、作風転換で作家寿命は延びてるんじゃないかな。
いまだに「純文学やりはじめてから〜」とか言ってる人がいるのか
あそこらへんの作品も充分笑えるんだが、まあ個人の趣向があるから仕方ないか
ずっとドタバタ書いてたとしたら、そっちの方が微妙だったと思うが
わしは以前から「三十歳までは修行時代。そのあとの三十年は労働の時代。
そして六十歳からは収穫の時代」と思っていた。
六十歳を過ぎればもう、懸命に働くことはせずになかば隠居の心境で
あとは若い者にまかせ、悠悠自適が理想であろうと思っていたのであって、
今でもそう思っている。
歳をとった作家は、いかに主題を深化させ技術を進歩させても、
むしろそれゆえに読者から飽きられるのである。
522 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/29(日) 18:25:17 ID:uJHZmlF+0
最初はコント作家かもと思った
でも、今は思い出せない何かを読んで凄いと思った
で、昭和59年の全集買ったのは焦れ込みすぎだったかも
>>520 星新一みたいに作風が一貫してた先輩がいるから、
その辺をネチネチと唐沢あたりは突付いてたな。
初期作品云々といえば、今ディックのウォーヴェテランを読んでるが
そのあとがきで、ずっとディックの長短編にかかわってきた訳者が、
ディックは(初期の)中短編は好きだが長編は好きじゃない。
宇宙の眼も昔読んだが今読みなおす気にはなれない。ほかの長編は
読んでもほとんど記憶に残ってない。幻視者の眼だの現実崩壊感覚
などのという裏読みには全然興味ない。ましてや晩年の抽象的な
神学論は退屈なだけでアイディア枯渇の産物としか思えない・・・
などボロクソに言っててワラタ。
525 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/29(日) 18:37:28 ID:ldniNUehO
七瀬がまた糞リメイクされる事について、ブログで何か書いてくれよ。
526 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/29(日) 18:42:22 ID:2/zqEMFH0
>10
そこがすごいんだよw
難しぶって難しくわかりにくい作品なんて素人w
初期、中期は傑作揃いだが、大御所扱いされるようになってからつまらなくなった。
しかし、この持続力はすごいな。
528 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/29(日) 18:50:46 ID:R3pgn/gR0
「俗物図鑑」の続編マダー?
作中の最後で「30年たったら続きをやる」と言ってたよな。
そういや1999年の9月9日に8が改名した9で飲んだんだろうか・・・
草加を風刺した小説とか今読むと笑えない
531 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/29(日) 19:28:08 ID:fMpAme6wO
>>518 筒井氏は基本勉強家だからね。
詰まらなくなったとは思わんが、言い意味での軽薄さは無くなった気が
でも新作のダンシング・ヴァニティは久し振りにおもろいなあと思って調べたら、
何と東浩紀に乗せられてラノベ書くらしいじゃないですかwww
しかものいぢ絵wwwww
なるほど、だから「偽」文士なのね。
>>531 偽文士に関しては、以前からパロディ文士としての筒井自身についていろいろ言及してた。
永山則夫の入会拒否に端を発した、中上健二らと日本文芸家協会脱退騒動も、
酒の席で「じゃあ、やるか」みたいな感じでやったもんだしな。
ちなみに存命中にもう一度日本が戦争状態になったら
パロディ右翼になって、天皇陛下万歳を叫ぶそうだ。
筒井らしいのうw
534 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/29(日) 19:57:27 ID:X1aSA+e1O
私は高校生で 幸福の限界 を読んで
すっかりハマった
海水の表面に
たくさんの人の脂が浮いてるって描写の
ものすごい生々しさが印象的
関西の人はテレビでよく見るみたいで
羨ましいわ
そして乱交パーティーがはじまったl
536 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/29(日) 20:17:24 ID:ahYMrfRM0
デビューから数十年傑作ばかりを書き続けた作家なんてどれだけいるよ?
しかも、面白いかつまらないかは合う合わないの問題なわけで、
それらを考慮すると「筒井はつまらなくなった」なんてコメント、なんの意味もないと思う
でもデビューしてから40年も注目され続ける作家なんてこの人しかいないよなあ
大江なんてノーベル賞以降どんな作品出しても無視されっぱなしですよ
538 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/29(日) 21:15:33 ID:YA862hF10
>>528 そりゃ筒井のHP BBSにでも書いてこいw
筒井を批判する奴はこぶ天才
541 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/30(月) 00:07:46 ID:H18x2zRu0
この人の本を電車通勤時に読めるお勧めはなんですか。
電車の中で辞書片手にって奴だと辛いかと。
出来れば3冊くらいお願いします。
>>541 筒井作品(特に初期)は、電車内で読んではいけない。
本気で爆笑して周りに奇異の目で見られる。迷惑をかける。
俺なんて何度電車で筒井を読んで吹き出したことかw
「睡魔がいる夏」が好きだ
545 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/30(月) 00:40:32 ID:Gwwn74jX0
笑いをこらえなきゃならない状況だし、「笑うな」が最適かも。
今だと自薦のホラーとかドタバタ選集が出てるから
片っ端から読めばいいんじゃない
ちょっと慣れたら長編で
旅のラゴスなんか読んだら面白くって駅を乗り過ごしそうになるな
547 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/30(月) 00:58:25 ID:5OPbjv460
>>542 今の時代に読んで本当に爆笑できたりするのだろうか?
時代の熱狂みたいなものもありそうだしなぁ。
普通の意味での感傷を極力排したものの多い筒井短編を読んで
本来意図されなったであろう感傷を自己の心中に見出してしまう。
過ぎ去った時代がどこか幽かに匂ってくるじゃないか。
年取ったもんだなぁ・・
548 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/30(月) 01:05:18 ID:Gwwn74jX0
>>11のコラムが面白いが、
> 今月のお薦め
> 新宿伊勢丹本館5階の喫茶室 「ロイヤル・コペンハーゲン」を褒めよう!
> この店で痛快なのは、
> 「店内には禁煙席はあるものの完全分煙ではないのでお断り申し上げておく」
> という文意の立て札が入口に立っていることだ。
> おお。つまり極端な嫌煙者を締め出している優れものの店なのである。
> 愛煙家諸兄は集いてこの「ロイヤル・コペンハーゲン」へ行くべし!
> ※ 本部注:
> このエッセイ掲載に前後して「ロイヤル・コペンハーゲン」は終日禁煙のお店になったようです。
これは切ないな。
>>541 ぜひ「霊長類、南へ」
を通勤時に読んでくださいw
550 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/30(月) 01:17:50 ID:9VPfcBCEO
中学生くらいの時、筒井康隆のエッセイ集(挿絵:山藤章二)を読んだ。
それがもう面白くて、何度も読み返したのを思い出した。
ツトムさんはその晩二度、オナニーをした。
552 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/30(月) 01:36:15 ID:HHSvoTYQ0
「虚人」たちはすごいぞ
だが、おれの貧困なボキャブラリーでは
どう表現していいか分からん
なんかね、
変な恐怖感みたいなのがあるんだよ
553 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/30(月) 02:07:14 ID:5RBe25Hk0
>>552 それ部分的に安部公房で代用できないか?
なぜ代用する必要がw
555 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/30(月) 02:55:48 ID:R30nS9740
>>547 ごたくはいいからさっさと再読しろ。
予想以上に馬鹿笑いして好奇の目で見られること請け合いだ。
HPの写真を立木義浩が撮ってるんだな
うお!薬菜飯店は絶版か、ごめりんこ。
少し前に安部公房の書籍がどんどん絶版になってると聞いて寂しい気分になったんだけど
まさか筒井康隆まで絶版になっているとは・・・
>>557 ブクオフやヤフオク等々、探せばまだ全然見つかると思うよ
561 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/30(月) 11:09:21 ID:vx/Tb2Yi0
俺は本来ブロガーなのである
562 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/30(月) 11:45:14 ID:Gwwn74jX0
普通のブログもやってみてほしいな
炎上する筒井ブログ、みてみたい
>>562 電脳筒井線は炎上どころか、核投下までされたからな。
564 :
名無しさん@恐縮です:2008/06/30(月) 12:11:30 ID:yCSazzi20
70年代末の時点で刊行された全作品を持っていたが
それ以後はあまり読んでいない。
いい小説たくさん書いてるけどエッセイは愚痴中傷ばかりで読んでて気分が悪くなる
まあ、言ってることは正しいけど読み手を具合悪くするってどうなの?
妄想の未来ってタイトルだったっけかなあ…
何が面白いのか判らないのに、読み進めずにはいられないって不思議な興奮を憶えた。