【多田野数人手記】
う〜ん、残念。日本プロ球界での1年目、それも1軍に昇格してから2カ月足らずで“優勝”を
味わえるかと期待していたのですが…。きょうの試合前に甲子園室内練習場でキャッチボールをしていた時に、
稲葉さんの右肩にボールを当てちゃったんです。“打てなかったら、どうしよう”と心配で心配で…。
負けたのは、そのせいかもしれませんね。
優勝はなりませんでしたけど、交流戦を通じて感じたのは、技や体力が相手の方が優れていたとしても、
日本ハムの選手は常に力を90%、100%出せている印象があります。
ケガ人が多くても、2軍から上がってきた選手が持ち味を出し切っていますしね。
高校、大学、アメリカのマイナーでも優勝を経験しましたが、強いチーム、勝てるチームはこういう部分が共通しています。
とにかく、最大限気持ち良くプレーをさせてくれるチーム。
実績のあるベテラン選手がいい意味で若手に気配りをしてくれている。
チームに一体感が生まれるし、ベンチの雰囲気がいいチームは強いですよ。
特に稲田さんは頭がいい人だと思います。そして梨田監督は調子が悪くても決して選手を責めたりしない人。
監督の表情を見て野球するのは嫌じゃないですか?しっかり支えてくれる存在です。
ダルビッシュは自分の野球観にマッチした考えを持っている。打球が当たった時も表情を変えず、
チームやファンに痛がる姿を一切見せないのは凄いと思いましたね。
最後まで交流戦の優勝争いができたことは、自信につながると思います。
あとはレギュラーシーズンに向け、どう勢いをつなげていけるかだと思います。
(日本ハム投手)
http://www.sponichi.co.jp/hokkaido/news/2008/06/23/03.html 日本ハム・多田野サイン
http://www.sponichi.co.jp/hokkaido/news/2008/06/23/images/KFullNormal20080623123_l.jpg