【競馬】近藤利一オーナーが河野通文厩舎と絶縁した模様〜三浦騎手落馬について

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1帰社倶楽部φ ★
競馬評論家清水成駿氏のメールマガジン(清水成駿の競馬春秋・5/22号)によると、
名前は伏せているものの、アドマイヤ冠の近藤利一オーナーが河野通文厩舎(美穂)
から所有馬を全て引き上げた模様。

理由は厩舎所属の新人三浦皇成騎手が3月2日に騎乗したアドマイヤベッカムで落馬(同馬は予後不良)
した件についてと考えられる。
現段階では正式発表はないが、現在河野厩舎にはアドマイヤタイトル(牡6・放牧中)、
アドマイヤワールド(牡4・放牧中)、アドマイヤキック(牡3・未出走・放牧中)の他に
先日登録を済ませたばかりのアドマイヤレーン(牡2)などがいる。

同メールマガジンでは三浦騎手と思われる「アンちゃん」(新人騎手の呼称)が
「もう、あの人の馬には跨りません」と言ったとあり、
「これで東西2人目の騎乗拒否宣言となった」などとと書いている。
2帰社倶楽部φ ★:2008/05/22(木) 16:03:34 ID:???0
SUPER SELECTION メールマガジン「清水成駿の競馬春秋(08/05/22)」
【あるアンちゃんの秘かな決意】
「人はええ。馬はどないなったんじゃい」
携帯に届いた落馬報告に、そうまくし立てた馬主。人とはジョッキー。それも昨日初めて手綱を
とったばかりのアンちゃん騎手。
問題はそれで終らなかった。今度は所属厩舎と馬主が、生産ファームの担当者をはさんでこじれた。
結局は同じ冠がつけられた所有馬のすべてが転厩。最悪の形で幕がおろされた。
唇を噛み、うつむくアンちゃん。が、まさに「親」であり、管理馬という財産をなげうち、
体を張って自分を擁護してくれた調教師への恩は金輪際忘れまい。
「もう、あの人の馬には跨りません」
顔をあげ、キッとまなじり決したアンちゃん。思わず調教師に熱いものがこみ上げる。
これで東西2人目の騎乗拒否宣言となった。

今は馬主の時代。それも急速な格差社会の波及で、ほんの一握りの大手馬主がヘゲモニーを握る。
彼らの多くは経済社会の勝利者であり、もっとも嫌うのは負けること。
ある調教師はその馬主にリーディング・トレーナーの成績表を目の前に突きつけられ、「よくもこんな
成績でワシの馬を預かれるもんだ」と罵倒された。まさに自社の社員の尻を叩くのと同じ。仮初めにも
「師」である。当然のことながら、その厩舎にその冠名を持つ馬はすべて消えた。
調教師にとって冬の時代はまだまだ続く。ただし、今6時をさしている時計の針は必ず12時へと戻る。
ここはぐっと我慢、やれることだけを精一杯やって時節を待つより道はない。

そして、もう一つ、預かりたくない馬は預からないこと。乗りたくない馬には乗らないこと。優勝劣敗
の社会とはいえ、調教師同士の強い横の連携、調教師と騎手の縦の連携、これがない限り厩舎に春は訪れない。
今まで親身になってジョッキーを育てなかった厩舎のツケもある。目先の利益を捨てて、厩舎全体の利、
底上げを考えるようなリーダーが現れてこそ、初めて一握りの大馬主と互角に渡り合える力を持つことになる。

因みにそのアンちゃんは、近い将来、武豊を超えることになろう。